第121章 ピックアップ御礼 7月1日のお話 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「下条市のあちこちで、提供される様に
なったのが、下条ラーメンね。
織物工場で働いてる若い女の子に
ウケる為の味付けが、特徴があってね」
ラーメンと言えば…
スタンダードな醤油…
それから味噌に塩に豚骨
最近は貝だしとか海鮮系もあるが…
「若い女性とラーメンが
余り結びつかないんだがな…」
「そうでしょ?甘いんだよラーメン。
甘い醤油ラーメンなの、下条ラーメン」
みくりの案内でここから
10分程の場所にある
下条ラーメンの店を目指すが
「は?甘い?ラーメンが甘いのか?」
「そんな、変な物を見る目で見ないでってば。
食べたら分かるから、甘いラーメン」
奥さんが下条ラーメンの味は
甘い醤油ラーメンだと
そう説明をして来て
俺は甘いラーメンなんて食べた事ないから
奥さんの言葉は半信半疑だったのだが
昭和の店構えの
1軒のしおりちゃんラーメンと
看板にしおりちゃんらしい女の子が
描かれているラーメン屋に着いたのだが
「夜は居酒屋にもなるお店だから、
おつまみとかサイドも充実してるし。
唐揚げもギョーザもチャーハンも美味しいから」
いやいやいやいや
ちょっと待て
肝心のラーメンが美味しいのか
美味しくないのか…分からないんだが
「って、奥さん、ラーメンの味はどうなんだ?」
「ラーメン?ラーメンは
食べたら分かるよ、甘いの」
店の外の看板には名物 下条ラーメンと
甘い醤油ラーメンだけじゃなくて
豚骨醤油や味噌に塩ラーメンもあるし
兎に角セットが種類が豊富で
割とボリュームがあってコスパのいい
大衆向けのラーメン屋というイメージだった
「奥さんは何にするんだ?」
「私?私はね、これ、Aの唐揚げセット。
下条ラーメンに唐揚げと、チャーハンと
サラダとね、デザートと漬物が付いてくるの。
それで、950円だよ?安くない?」
ガラガラとドアを開けて
暖簾をくぐって店にはいると
店構え通りい昭和のラーメン屋で
奥には5席ほどのカウンターと
後は4人掛けと2人掛けのテーブル席
それから店の右側には6人掛けの座敷が2つ
お店の壁には芸能人のサインも
数枚飾られて居て
その横には下条ラーメン認定店の盾がある
お店の中も丁度お昼時で
家族連れや男性客で混雑していた
『はい、いらっしゃい、2名様?
今、空いたテーブル片付けますので』