第121章 ピックアップ御礼 7月1日のお話 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「杏寿郎ッ!
何とかなりそうな気がして来たッ」
さっきは不安だと言って居たのに
世界の総人口を聞いただけで
なんとかなりそうだと言って来て
俺からすれば何が何だか分からないのだが
「それは、こっちも
そう聞いて安心したんだが。
どうして、急に…何とかなりそうだって
考え方が180度変わったんだ?」
「え?だってさ。世界に80億人
人がいるんでしょ?だったら、
80億回、世界の誰かが出産したから
世界に80億人の人間が居るんだよ?」
一瞬不安そうだったのが
嘘みたいに落ち着いた感じになっていて
さっきのあれは何だったのか知らないが
奥さんらしい…と言えば
奥さんらしい…気持ちの持ちようだとは思う
「赤ちゃん…なんてさ、一生に
10回も20回も産めないしさ。
1回1回をさ…、楽しみたいよね。
子供1人につき、産むのはさ
1回しか…産めないもんね。
この前中条市の産婦人科でね、
後期のマザークラスをねしてくれた
助産師さんが…お産を楽しんで下さいって
そう言ってたんだよ」
後期のマザークラスは
杏寿郎も参加したそうにしてたけど
平日開催だったから結局参加は
私だけでしたんだけど…
「明日の夜にでも…
あっちの家で、一緒に動画観るか」
「そうだね、結局
家で、パパママクラスの動画を
一緒に観ようねって言ってて
まだ、観れてないもんね…」
「さて…、これからの話をして置いて
あれなんだが…、奥さん…そろそろ」
杏寿郎がそう今度は
声を潜める様にして言って来て
「はいはい、夫婦の時間って事ね?
ねぇ、杏寿郎…私にもさせてよ」
「それは良いが…、
お腹が邪魔にならないか?」
こっちがベッドに寝ころんでしまって
横に奥さんが…と考えても
大きくなったお腹が邪魔する気がするし
口でそうしようとすれば…
お腹に負担にならないかと心配になる
「だったら…、ベッドの端に腰かけてよ」
「そうしたら、奥さんを
フローリングに直接座らせる事になるだろう」
それは申し訳ないとでも
言いたげにそう言って来るけど
「別に…20分も30分も
床に座ったままでもないんだし…」
大丈夫と言いたげに言われてしまって
ベッドの端に座らされて
こっちの開いた足の間に
みくりが自分の身体を入れて来て
ぺたんと床に座ると
大きくなったお腹が
俺からは見えなくなる