第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「えっと…主人は今は…
別のブースに行っています。
今回は会場が公園の全体なので、
うちのブースは公園の中に3ヶ所あるので。
主人は園内を、その様子を見て回ってます。
またここにも戻って来るかと…
あの、どうぞ、ゆっくりして行って下さい。
私は、みくり先輩に
ご挨拶をしにこの子と行ってきます」
すいませんと杏寿郎と
錆兎に千咲が頭を下げると
そのまま会場の中を移動して行って
奥さんと月城さんが
ワークショップに参加してる方へと
その子を抱っこしたままで移動して行って
丁度…俺と錆兎が
鹿肉コロッケを受け取った頃に
あっちの方で千咲の悲鳴らしい
物が聞こえて来て
奥さんが妊娠してると気付いて
あの千咲が悲鳴を上げたのだろうが
空いているテーブルで
昼間から酒をまたしても飲みつつ
「さっきの女性は、
お前の奥さんの学生時代の後輩か?」
「ああ。渡辺酒造の奥さんだ。
奥さんとは親しかった様だな
さて、これを飲んだら、
とりあえずは成瀬さんに
挨拶をしに行かないとな…。
車を出して貰ってるし、
色々とあの人には
毎度の様に、融通を利かせて貰ってるしな」
「昨日のヘリのお礼も言わないとな…」
「今回は…君をもっと
成瀬さん的には知りたいのかもな?
月城さんも成瀬さんからすれば、
大事な妹の様な物だからな」
杏寿郎の言葉にはぁ~と
錆兎がため息を付いて
「気が重くなることを言わないでくれ杏寿郎」
「まぁ、そう。緊張する必要もないさ。
錆兎は俺よりも、男前だし、いい男だからな」
昨日言われた嫌味な感じと
同じ様な感じに杏寿郎が
錆兎に返して来て
錆兎としてはあれを返されたなと言う
そんな気分になってしまって居たのだが
注文した日本酒とおつまみを頂いて
ふたりがワークショップに参加している
アジサイリース作りのブースへ行くと
すっかり3人で楽しそうに話をしていて
「杏寿郎。お帰り。
見て見て、リース出来たよ~。
おトイレに飾ろうかな?」
「最初は玄関かリビングにしたらどうだ?
良く出来てるな、奥さんはこう言う
細かい作業みたいなのが得意だもんな」
「好きじゃないんだけどね、こう言うの。
するのは苦痛ではないよ。好きではないけどね」
「じゃあ、頑張った奥さんに
これを進呈しよう。冷めない内に食べるといい」