第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
胡蝶から受け取った
この時間指定のチケットが
今回のこのイベントの目玉なのだろうが
胡蝶はそっちの会場で
待っていると言って
戻ってしまったので
錆兎と一緒に渡辺酒造の
青空バルのブースへ向かった
渡辺酒造のブースは
ここでお酒を楽しむ事も出来るし
自宅用に購入する事も出来る
コンクールで賞を取った酒を
自宅や任意の場所に
発送も受け付けてくれているので
販売のコーナーは混雑しているが
この場でバル利用は割と列は空いていて
お酒と一緒に楽しめる
ちょとっとしたおつまみも
一緒に購入する事が出来るので
地元のブランド豚の
三条栗豚のソーセージと
鹿肉のローストと
ミニトマトのカプレーゼが
セットになったおつまみセットを注文して
代金を支払って番号札を受け取る
「錆兎は何にしたんだ?」
「中条市の名物。鹿肉コロッケ」
そう言って錆兎が
”中条市名物
うまい鹿肉コロッケ”と
書かれているのぼりを指差して言って
「すいません、鹿肉コロッケも
お願いします、はい、2つ」
杏寿郎が鹿肉コロッケを
追加で注文する
「奥さんの分か?」
「ああ。奥さんが前に…
お祖母さんの作る
鹿肉のコロッケ美味いとか
何とか言っていた気がしてな…」
今は全国的に鹿が増えすぎて
鹿の駆除に自治体も力を入れているが
処分する鹿の有効活用が出来ないかと
市が地元のジビエを扱ってる店と
共同開発したものなのだそうで
こう言ったイベントで販売してる物らしく
新しい中条市の名物になっているのだそうだ
「あの…、煉獄さん…ですよね?
前に主人が…、お世話になりまして…」
俺に気が付いたらしく
随分と前のコスモスの祭りの時よりも
大きくなった子を抱っこして
渡辺君の妻である 渡辺千咲が声を掛けて来た
「ああ、そうだ。
あの時以来になるか、千咲さん。
その子はあの時の子か、
随分と大きくなった感じがするな」
「はい、丁度…来月が誕生日でして。
7月で、1歳になるので…。
あっ、あの…、今日は…みくり先輩は?
ご一緒されてないんですか?」
俺の連れが奥さんでは無くて
錆兎だったことに対して
千咲がそう尋ねて来て
「ああ。奥さんか…。
みくりなら丁度あそこで、
アジサイのリースを作ってるぞ?
それより…ご主人は?」
彼女の主人である 渡辺君の姿は無くて