第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
『参加する方はスケジュールを見ながら、
自分が参加したいワークショップを
公園の中を歩きながら、楽しめるからな』
そう後ろから声を掛けて来たのは
奥さんの同級生で
地元では成瀬さんと並ぶ
地主の家の息子である 西井君で
市の花いっぱいプロジェクトの
担当をしていたり広報もしている様なので
このイベントもうちの会社と
彼の担当するイベントになるが
「西井君、居ると思ったっ!」
「いるいる。お前の家の、
じいちゃんもばあちゃも、
あのイケメン双子もいるし。
よぉ、来てたんだな。久しぶり。
ん?お前、その腹、おめでたか?
いつ、産まれるんだ?
こっち、帰って来るのか?」
「慎司君の姿が無いが…
彼は別のワークショップをしてるのか?」
「辰巳君は器用だから、
あそこでおじいちゃんと一緒に
竹のランプのワークショップしてるし。
そのワークショップで、自分達が
作ったものを売ってもいいんだ…」
「そうそう、フリーマーケットと
ワークショップのハイブリッドな。
あっちで、中条市の移住の
相談窓口やってんだ。
市の職員が、市が所有してる
空き家の紹介とか、受けられる
行政のサービスとか説明してくれる。
成瀬さんなら、そっちに居るから」
「地元の中小企業と、市民と
こっちへ移住を検討してる人、
他県からの行楽客…を
このイベントの中でマッチングしてるのか」
錆兎が周囲のイベントの会場を見ながら
このイベントの主旨を理解した様で
「そうそう、お兄さん達は
見ない顔だけど、みくりの友達?
だから、あくまでもここで提供される
食べ物とか飲み物、ワークショップの
指導に当たる人も全部、地元の人間ばっか」
「会場をあえて、広い公園の
あちこちに分散させているのも。
混雑を避けてコロナへの対策もしながら、
公園の全体を回って貰う為ですか…?」
『ええ、その通りです。
その辺りは、私から説明をしましょうか?
どうも、こんにちは。昨日はお疲れ様でした』
そう言って現れたのは
昨日のイベントでも姿があった
胡蝶しのぶで
今回のイベントは俺が胡蝶に任せて
殆どひとりで西井君側の中条市の担当と
一緒に全部して貰ったからな
「胡蝶、君に任せて正解だったな」
「いえ、そんな。私なんて
まだまだひよっこです。
煉獄さんにお褒め頂く程ではありません」