第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「そうそう、この離れを
宿として客室にしたいから
どんな風にするのが良いかって言われて
自分が思いつくアイデアを
送ったら、こんな感じに仕上がったんだよ」
『ほらよ、山女魚の刺身な。
とりあえず、これ食って待っててくれな。
お前のお陰もあってな、半年先まで
週末は全部埋まってるし、
平日の空きもわずかでな…、
今は、あっちの隣の相良さんの家な
相良のじいさんが亡くなってから
若いのが帰って来る感じもねぇからよ』
持留のおっちゃんが言うには
隣の空き家になって居た
相良さんの家を土地ごと買い取って
今は…その時を整備して
平屋のログハウスキットを3つ
プライベート空間になる様に設置して
宿泊の方も…拡大して行きたいと
意欲的に頑張ってる所なのだそうだ
唐揚げと釜めしと焼き魚は
少し時間が掛かるので
予め用意していた尺山女魚を使った
カルパッチョと山女魚のうるかが出て来て
「あの…うるか…と言うのは…」
「うるかって言うのは、本来は
鮎の内臓で作る物だが…、
ここは山女魚がメインなんだから
山女魚のうるか…だよな…」
簡単に言えばうるかは
山女魚の塩辛と言う事になるが
炙った骨の骨酒も出してくれたので
濃厚な旨みのあるうるかには
山女魚の骨酒は…美味しいのだろうなと
『うちで出してる日本酒は、
中条市のある酒蔵のな、
渡辺酒造って言う、酒蔵の酒でな。
みくり、知ってるだろ?
お前、あそこの蔵の、健と仲が良かっただろ?
おやっさんは、な、地元の
昔ながらの酒蔵って感じだったが。
健の代になってからは
インターネットを上手く使ってな、
全国に取引先を…な、広げてるみたいだぞ』
「知ってる…、賞を受賞したのもあって
関西だけじゃなくて、東京とかでも
扱いする店が増えてるんだって…。
市役所に居るでしょ?あの有名な
西井家の…お坊ちゃんが…。
嬉しそうに、その事を市の広報誌に
載せたのを…送って来てたから…ッ」
「尺山女魚…の刺身を使った
カルパッチョ…美味いな…」
そうカルパッチョを食べながら
錆兎が漏らす様にして言って来て
「骨酒も、…香ばしくて美味しいですね。
地元の酒蔵の、お酒も是非に…。
この機会に試してみたいですね。
もしかして…仕込み水に、中条大滝の
水を使っていたりとか…するのですかね…?」
『大滝に行って来たのか?』