第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「そうなんだよねぇ、味が気になるよね?
カワサバは、釣り人じゃないと
手に入れられない魚だしねぇ。
食べた人の書いてるコラム
みたいなの読んだけどさ、
味も丁度中間のハイブリッドらしいよ?」
今上げてとみくりが
月城に対して声を掛けて
えいっと持っていた竿を
月城が上げるとその糸の先には
山女魚が付いているのが見えて
「釣れたッ!見てッ、見て下さい!
みくりちゃん、私にも
山女魚が釣れましたよ!
錆兎!どうですか?釣れました」
嬉しそうに月城が
釣れた山女魚が付いた糸を持って
成果を見て欲しいと言っていて
「良かったな、雅…。
よし、この調子で…この池の
山女魚…全部4人で釣るか!」
「流石に…この数は釣れませんよ。
でも……魚釣りは…、
兄がとても上手でした…。
今みたいな…感じで…じゃなくて、
自分達が…生活するのに…でしたが」
「素潜りも上手だったけどね」
月城が自分の言葉で
当時を思い出しているのか
しんみりとしている様子で
奥さんがそう言うと
嬉しそうにして笑っていて
「釣りをしたのも…、
今日が…初めてです…、私。
昨日から、初めての経験ばかりで…。
みくりちゃんと煉獄さんには、
この様な機会を…、私と
巡り合わせて下さった事に感謝しております。
そっ、その…勿論…、
今回の…私の我が儘に…付き合って
くれている…錆兎…にも…感謝しています…よ?」
そう恥ずかしそうに…
頬を染めながら月城が
3人に対して感謝の意を示して来て
何となく…くすぐったい様な
そんな何とも言えない気分に
月城さんの表情を見てなって居ると
へへへへとお礼を言われて
嬉しそうにしている
みくりの様子を見ていると
こっちまで…嬉しい気持ちになって来るな
昨日の事も今日の事も
奥さんは下調べをしたり
成瀬さんと相談をしたり…
あのおじさんや…それこそここの
持留さんにも…相談してただろうしな…
「良かったな、みくり」
そう言ってよしよしと
みくりの頭を杏寿郎が撫でると
みくりが嬉しそうに目を細めていて
そのまま4人で魚釣りを楽しんで
その後は釣った山女魚が
調理されて出て来るのを
居間で4人で待つ
「この、離れのリノベーションの
原案を奥さんが、担当した…と
言えばいいのか…?みくり」