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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ



みくりは昔から
ここに日常的に通っていただけあって
あっという間に仕掛けを括りつけると

針にエサの塩漬けのイクラを付けていて

山女魚が泳ぐ影が…底に映るのが
見える程に澄んだ水の池の中に
自分の釣り竿の先を垂らして居て

俺も奥さんに少し遅れを取りながらも
エサのイクラをセットして
針を池に落としたのだが

「あまり…エサに興味を示さないか…」

「そう言う時はね…、
一回エサを上げて、ペチペチって
イクラで水面を叩く様にすると良いよ~」

最初の1匹を奥さんが
すでに釣り上げていて

「山女魚っ、釣れたのですか」

「錆兎さん、バケツの中に
針外しある?奥に飲んじゃってる」

「ああ、バケツに入ってるぞ?
これ、そっちに持って行け」

細いペンチを使って
山女魚が飲み込んでいた針を外すと

釣れた山女魚を見せて欲しいと
月城がみくりに言って来て

バケツに池の水を汲むと
その中で山女魚が見やすい様に
みくりが山女魚を
自分の手で支えて見せて

「こんな事して弱らせないようにしても、
後でありがたく頂く…んだけどね…」

「山女魚は身体の柄が綺麗ですね…」

「この模様は…成長するにつれて
段々と薄くなて目立たなくなって
大きくなって、サクラマスになると
銀色になるんだけどね。
鮭って1回産卵すると死んじゃうでしょ?
でも…海に行かないで、川で
暮しているサクラマスをね
山女魚って言うんだけどさ。
川で生活してる山女魚は、産卵したら
次の年にね、もう一回産卵するんだよ」

月城が竿の先を池に入れると
先のエサだけを食べられてしまった様で
みくりが竿の先に
新しいエサのイクラを付けると
そのままもう一回釣る様に促して居て

「でも…まぁその稚魚をね放流されてる事が
山女魚でも、イワナでもあるんだけどさ。
カワサバって言ってね、ハイブリッドって
言えばかっこいいけど、交雑種…がね。
本来なら、棲み分けしてるから
交雑しない魚同士がね…交雑しちゃう事が
あるらしいんだけどね、稀に。
その山女魚とイワナのハイブリッドがね
綺麗なヒョウ柄みたいな柄してるんだよね」

みくりがゴソゴソと
自分のスマートフォンを
ポケットから取り出して
検索したカワサバの画像を見せて来て

「何だかかっこいいな…柄が
親が、山女魚とイワナなら…」
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