第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そのお洒落なベッドルームの奥には
綺麗にリフォームされたトイレには
壁の一部の中条市の竹が使われて居て
トイレの床の上にも
あの辰巳君が作った
竹のライトが置かれて居て
剥き出しになった
焼き物で出来た洗面ボールが
乗っている洗面台の部分の下には
間接照明が設置されていて
部分的に黒い玉砂利が敷かれている
その狭い感じが逆に味がある様な
そんな和風とレトロな印象のする
お洒落なトイレになっていて
『んで、こっちが風呂な』
お風呂場のドアを開いて
持留が中を見る様に促して来て
「っとまるで田舎の
祖母の家にでも遊びに行ったみたいだな」
「何かと思えば…五右衛門風呂か…。
また五右衛門風呂が埋め込まれてる
土台のタイルのまたどこかレトロだな」
『この五右衛門風呂の釜は
この離れで使ってたまんまの
五右衛門風呂の釜を、土台の
崩れてた部分の修理と
タイルの張り直しをして貰ってな』
「凄い、良い感じ…。可愛いお風呂。
このモザイクタイルの感じも…
どこか新しくて懐かしい、レトロな感じだし。
五右衛門風呂もタイルとマッチしてていいね」
持留もみくりの口から
好印象の言葉が聞けて
良かったと喜んでいたのだが
昼食の唐揚げと
塩焼きにする山女魚を
そこの庭の池から釣ってくれと言われて
部屋に用意されている
専用のレンタル竿が
庭の片隅に台が設置されて置かれて居て
持留の手から塩漬けになった
エサのイクラと竿に結んで使う
基本のセットを受け取って
この庭の向こう側の
あの賑やかさを感じさせない
プライベートな空間で
ゆっくりと釣りを楽しめて
宿泊希望者が希望すれば
釣り池ではなくて
つかみ取りに対応できるような
水深に調整もしてくれるのだそうだ
「さ、自分達が食べる分は…
この庭の池から釣りなさいって事らしいし」
「よし、山女魚釣りだな?やるぞ!」
錆兎が月城に仕掛けのセットをして上げていて
そのふたりの光景を見ていて
ついついほっこりとしてしまったのだが
「あっ、スモーク山女魚、
カルパッチョにしたけど美味しかったよ。
あれも、コースに取り込んでもいいね」
『あれ、美味いだろ?
宿泊の夕食に出す予定なんだ。
まだそんなに量を確保できないからな』
こうして…食べたい分だけ釣れと
持留はこちらに言い残して
離れを後にしてしまった