第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そのまましばらく進むと
中条大滝に辿り着いて
「あ…えっと、凄い…想像していた滝の
10倍ぐらい立派な滝なのですが…ッ」
「……こんなスケールの滝が
余り知られてないなんて、惜しいな…」
大きな岩がゴロゴロと
剥き出しになって
無造作に転がっている滝つぼ目掛けて
真っすぐにダイナミックに向かって落ちる
落差約65メートルの滝の姿に
すっかり視線を奪われてしまって居て
その上部のダイナミックな
落差の楽しめる光景とは一転して
滝の下部に掛けては岩肌に
沿う様にして滝が沿う様に流れ落ちている滝で
1つの滝で2つの異なる
表情が楽しめる様になって居て
来月から週末限定でここで営業する
滝床茶房の滝床は下側の
岩肌に沿う様にして這う様な流れの滝を
すぐ近くに感じる事が出来るように
3ヶ所に分けて設置されていて
それぞれの場所からは
また違った角度で中条大滝が
楽しめる様になっている様だ
『いらっしゃいませ、どうぞ
中条大滝を楽しみながら
ご休憩なさって行かれませんか?』
営業は来月からであるのに
その茶房のスタッフらしい女性が
そうこちらに声を掛けて来て
「まぁ、成瀬さんだからな、
そう来るとは思って居たがな…。
だそうだぞ、ここで滝床体験を
一足先に…洒落込ませて貰うとするか」
小さめのサイズの練り切りが3種類と
お抹茶がお盆に乗って運ばれて来て
奥さんが抹茶が苦手なので
ほうじ茶になって出て来たのだが
梅雨の季節らしい アジサイの花と
テルテル坊主と傘を形どっていて
そのアジサイの花の練り切りの
花の色合いやアジサイのデザインが
1つ1つ全て異なっていて
「これは…っ、素晴らしいですね、
と言うか…アジサイの花の色や
その形が…全部…違ってるのですね」
月城がそう言いながら
スマートフォンで撮影をしていて
前に…奥さんが…
ハロウィンの練り切りを買った
あの和菓子屋の練り切りなのだろうと
杏寿郎も何となく思ったのだが
「御影屋さんの練り切り?
御影屋さんは、練り切りも美味しいけど、
フルーツ大福も美味しいよ。
おじさんが言ってたんだけどさ、
家のミニトマトを使った、
ミニトマト大福…を…御影屋さんと
一緒に商品開発してるんだってさ」
「あの家にミニトマトは
フルーツ並みに甘いのもあるから
ミニトマト大福も夢じゃないだろうな」