第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
月城が指さして来て滝床茶房の
営業開始は7月からになって居て
今日は6月の25日なのだから
次の週末には営業開始になるので
確かに月城さんが言う通り
川床ならぬ滝床の用意が出来ているのだろう
車を置いている
あの小さな駐車場も
前に奥さんと来た時より
数台分だが拡大して居たから
この辺りも整備を開始してる様だったし
ここを中条市の観光スポットの
ひとつとして成瀬さんも考えていて
他のイベントと絡めながら
こっちも…俺と一緒にしてる
仕事以外の場所で進めていた様だった
「川床なら、京都の貴船の辺りが
有名なイメージがするんだけど、
実際どうなんだろうな。滝床は」
「検索してみましたが、錆兎。
鳥取や青森には、あるようですね。
川床ならぬ、滝床で
お料理を楽しめる場所がある様ですよ」
月城が検索した結果を錆兎に見せて来て
杏寿郎もその画像を覗き込んで見ると
「あの人の事だ、
こんなもんじゃないんだろうな」
「行ってみてのお楽しみってやつか、
え――ッと、この現在地からは
滝までは歩いて15分か、行くか」
そう言って先に行ってしまった
錆兎の後を追って3人も続いた
しばらく道なりに進んでいて
気が付いた事があった
まだ部分的にではあるが
登山道を歩きやすい様に
綺麗に整備してある様だった
奥さんが言うには…数年かけて
沖縄の大石林山の様な
車いすやベビーカーでも
お手軽に滝を楽しめる
バリアフリーなウッドデッキで
整備された感じにする予定らしい
道を綺麗に整備すれば
滝までもっとスムーズにこれて
今は15分掛かっている所要時間も
10分以内に抑えられるらしい
しばらく4人で
森林浴を楽しみながら歩いていると
少し開けた場所に出て
そこに小さな高さ2メートルほどの滝が
二つ並んで流れているのが見える
その2つ寄り添う様にして
並んだ滝の隣に小さな祠があるのが見える
「あそこに見えているのは、
何かをお祀りしている祠でしょうか…」
「この滝は、夫婦小滝って言うんだけど。
雨が多いと2つの小さな滝が
1つの滝になるから、夫婦なんだってさ。
あそこの岩の所に見えてる祠はね、
縁結びと夫婦円満の御利益があるんだって」
そうこの2つ並んだ滝についての
説明書きがしてある
立て看板をみくりが搔い摘んで
自分の言葉にしながら読んで来て