第120章 夫婦でおもてなしをしよう! 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
奥さんが作る休日の朝食は
いつもちょっとした
旅館さながらの朝食なのだが
今朝は…お客さんが来ている事もあって
朝からかなり豪勢な朝食が出来ていて
テーブルの中央では
卓上のIHコンロで
ゆらゆらと湯豆腐が揺れていて
その隣にはご飯は食べたいだけ
自分でよそえば良いと言う
奥さんの心が見えそうな
おひつに入った白ご飯
中央に 配置された
半月盆の上には
大きめの角皿が乗せられている
その角皿の上には
尺山女魚の切り身の塩焼きに
昨日のバーベキューの時に
テーブルの上で揚げた
稚鮎の唐揚げの残りを
南蛮漬けにした物と
刺身蒲鉾のスライスに
刺身蒲鉾用のわさび醤油が
皿に入れて乗せてあった
「ねぇねぇ、雅ちゃんと、
錆兎さんは、納豆食べる?
杏寿郎は納豆食べる人だけど、
ふたりは食べるか分からなかったから
食べるんだったら、出すよ?
はい、これサラダね~」
そう言ってサラダボールを
テーブルの中央に置いて
空のまま置いてある
深皿に好きなだけ食べていいと言って
ドレッシングも
おじさんが送ってくれた
ミニトマトのドレッシングと
水無瀬島の玉ねぎのドレッシング
地元の喫茶店が売ってる
ドレッシングと
自分で作ったオリーブオイルと
白ワインビネガーのドレッシングと
蒲鉾にわさびを出したついでに用意した
わさびのドレッシングを用意していて
「なぁ、杏寿郎…」
これはどうなんだと言う顔をして
錆兎がこちらを見ていて
「休みの日の朝食は、
大体旅館みたいなんだが…。
今日は…一段と…気合が入ってるな…」
「イカをね、昨日の為に2杯
買ってたのをね、出すのを忘れてたの。
だから冷蔵庫の冷凍の里芋と
内臓は勿体ないけど捨てて煮たの。
げそは一緒に煮ても良かったんだけどね
バター炒めにしたんだよ」
「あの…、この…、出し巻き卵もですか?」
まきすで巻いたような跡が付いた
ネギ入りの出し巻き卵で
あのネギは出し巻きに入れる為に
多めに収穫してたのが理解できたのだが
「そうそう、流石に…
自分が焼いたのは恐れ多くて
人様にお出しできないからさ~
今はレンジで40秒×2回で
誰でも簡単に本格的な出し巻き卵が
作れる便利アイテムがあるんだよ」
「そんな物が…あるんですか?」
それを使うとまきすで巻いたような
出し巻き卵がレンジで作れるらしい