第27章 イレギュラールーティーン お相手:煉獄杏寿郎
「でも…どうして?」
「まぁ、後に分かる…それより、
今度はこっちから聞きたいのだが…」
片手にグラスを持ちながらも
空いている方の手で
私の足を撫でているのは
気のせいではないんだろうけど
「聞きたい事?何?」
「この前…、たまたま日野森さんに
声を掛けられたんだが…」
日野森…と言う名前が彼の口から出て
みくりには思い当たる事があった
日野森 七菜香…
私と杏寿郎とは同じ会社の同僚で同期だ
同期の同僚の中でも
私は七菜香ちゃんとは仲が良くて
仕事の終わりに飲みに行ったりとか
個人でLINEもしてるし
一緒に休日に遊んだりもしてる
仲だったりするのだが…
「あっ」
と声を上げて
それからしまったと思った
「では、やはり…、彼女の
言ってたことは事実だな?」
そうかそうかと頷いて
それからニヤニヤと
不敵な笑みを浮かべて来た
もしかして この反応って
七菜香ちゃん… あの事
まさか 杏寿郎に話しちゃったの?
だとしたら マズイっ…
「あれはね。誤解があるって言うか…
その、話の流れがね…?あ、でも
それが本心って訳じゃなくって…そのっ」
「みくり。言い訳は見苦しいが?
俺が納得の行く言い訳は出来そうか?」
ニコニコと目の前が笑顔が怖い
ってか言い逃れ…できそうにない
「俺との…、セックスが…
毎回同じパターンでちょっと…と、
言う話でいいんだな?」
「いや、だからね?話の流れがっ…」
「そうかそうか。君は俺ではもう
満足して、楽しめないと言う事か。
…俺は、君の身体の感じる場所なら、
全て把握してると思って居たが…。
思い過ごしだったと言う事だな?」
もう 何度も彼とはセックスしてるよ?
きっと回数だって ゆうに
150回とか…そんな位は…
そりゃね?確かに
毎回 同じだなぁって感じる部分が
ないって訳じゃなくって
パターン化してると言うか
ペース配分とかさ?あるじゃない?
一定の流れみたいなのが
出来ていたのは 事実であって