第27章 イレギュラールーティーン お相手:煉獄杏寿郎
それではダメなのかなぁと思って
七菜香ちゃんに相談したら…
こっちから何とかしたいって
意味で相談したのにっ
こう 彼の方も
その毎回同じじゃない様な
そんなのが欲しいのかなぁって…
してもらう…ばっかりじゃなくって
私からその
積極的になったりとか…した方がって
「その…ね。偶には、普段と違うのも
いいのかなってね?それで相談したのっ。
その時に…七菜香ちゃんが…。
付き合ってる人としたって言う
その内容が…刺激的だったと言うか…その」
「だから、要するにいつも通りでは
退屈でつまらないから、燃えないと言う
話だったんじゃないのか?」
「いや、その誤解がある感じなんだけど。
だけど…その、だから…
だったりとか、する?その、私が
そう思ってるんじゃないかって、
気…遣ってくれたりとか?だったり?」
そう申し訳なさそうにして
彼に尋ねてみると
「その…、俺の知っている男に
付き合って4年ほどの彼女が居るんだが…、
すっかりそっちはしていないと…
言っている奴が居てな…その、
現状に甘んじているのも
…なと思ったんだが」
「でも、毎週してるのに?」
「だが…その、そうするって事がすでに
パターンになってるだろう?俺も君も。
それはしたいって感じてそうしてた
付き合い始めの事とも違うし…」
スッと自分の頭を杏寿郎の
胸に預けてそのまま
自分の頬を押し付ける
「それは…、そうするのが
義務になっちゃってるって事?」
「無理してするのも、
おかしいんじゃないかって。
付き合いが長くなると…、そんな
感じになってしまうのは
些か、仕方ないのかも知れないが」
「なっ。だったら、杏寿郎は
嫌なの?したくないって事?」
「嫌とは言ってないが?
そのつもりがないならこんな
場所にも誘わないだろう?」
「だったら、
…そうじゃないって…事だよね?」
コトンと持っていた
グラスをみくりがテーブルに置くと
杏寿郎の手にあるグラスも奪い取る
「みくり?」
そのみくりの行動に
杏寿郎が不思議そうな表情をしていて