第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「炭治郎君もカナヲちゃんも素敵
このポスター写真撮ろうっと」
そう言ってみくりが
そのポスターの写真を撮り始めて
「で、奥さん…どうするんだ?
そろそろ、ここらで
ネタバラシしてくれてもいい頃じゃないか?」
「二人はちゃんと…インターネットで
ブライダルフェアに参加する感じで
今日だけのお得なペアチケットを
ネットから予約してるから大丈夫!」
まだ結婚してない二人は
それで堂々と正面から入館できるが
奥さんが入口で自分のスマホのQRコードを見せると
今日の日付の入った
2枚合わせるとハートの形になる
特別な入館チケットと交換をして貰えて
「はい、これ、2人の分ね」
「奥さん、俺達はどうするんだ?」
「大丈夫大丈夫…後で合流するから…
2人はそれで、入場して
先に館内を回ってて貰っていい?」
バイバーイと不安そうにしている
月城と錆兎と手を振って別れて
2人が通常のルートから
アクアトピアの館内に入ったのを見送ると
「杏寿郎は…私とこっち…、
前に結婚式した時に裏から外に
出して貰った方の職員の専用出入り口ね」
そう言って…みくりに
腕を掴んで引っ張られて
ズルズルと引きずられながら
正規の入口の
裏側の方へ隠すように
配置されている細い通路を通って
職員用の通路を通って
そのままスタッフルームや
事務所がある方のバックヤードへ進む
「なぁ、奥さん…そろそろ…
教えてくれても良くないか?」
「今回の…アクアトピアの…
ブライダルフェアは…、
実際に…大水槽の前や各水槽の前に
挙式をする時と同じ様にね、
会場を設営してあるの…。
で、今回のブライダルフェアの…
メインイベントはある別のイベントもね
兼ねてるの、だから…見て…、
あの鰯の水槽の前の辺り…、地元の
テレビ局とか新聞社が取材に来てるでしょ?」
そう言って職員の専用通路から
メインの鰯の大水槽の辺りの
様子を伺いながら
みくりがこちらに話をして来て
「何で、ただのブライダルフェアに
こんな風に取材陣が集まったりするんだ?」
「だから…、裏アリだって言ったでしょ?
このブライダルフェアのメインの
イベントは…マリエ・エトウの
新作のウエディングドレスの発表会なの。
それで…、私にこんなLINEが来たのよ
その麻理恵先輩から直々にね」
