第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
そう言ってにんまりとみくりが
笑っていて ここからなら
アクアトピアまでは歩いて5分の距離だが
「おいおい、何かヤバい事してねぇよな?」
「ちょっと、錆兎っ、失礼ですよッ」
「そんな人聞き悪い感じに言わないでよ、
旦那さんさ、前のあの
CMの条件って憶えてる?
アクアトピア側が出して来た条件の話」
そうみくりが1年前の話をして来て
このアクアトピアのCMの話は
2つの条件があったのだが
まず 1つ目が
実際にアクアトピアで結婚式を挙げる
本物のカップルである事
それからもう1つの条件が
あのアクアトピアのメインである
デジタルアートで日本の四季を
表現しているエリアでの
撮影に映える 着物の布地を使った
ウエディングドレスを着こなせる
花嫁である事が条件だった…な…確か
杏寿郎がそのアクアトピアのCMの
裏話でもあるアクアトピア側から
提示された条件に付いて話をすると
月城と錆兎がお互いの顔を見合わせていて
ううんと分からないと言いたげに
首を左右に振って 小首を傾げていたのだが
そんな話をしている間に
アクアトピアのコンクリートの壁に
周囲をぐるっと一周城壁の様に囲まれた
その目立つ建物が近付いて来て
そのコンクリートの壁に
青いワイヤーで水を表現して
色々な海の生き物が
ワイヤーアートで表現されている
巨大なカゲヤマシンキの作品が見えて来る
「何と言うか…、水族館と言うよりは
美術館か…何かの様な…外観ですね…」
その洗練された外観のデザインは
確かに月城が言う通り
水族館と言うよりは美術館の様な
スタイリッシュな印象を受ける
入口は大きな階段上った2階にあるので
その階段を登ると 入口になるのだが
ブライダルフェアの巨大なポスターが
チケット売り場の所に掲示されていて
このアクアトピアの入口の
大きな階段の所で
撮影された写真が使用されていて
新婦が着ている
真っ白な後ろを長く
引きずるデザインのドレスが
階段に綺麗に広がる様になっていて
「凄い…素敵なドレスですね…」
「っと…このポスター…
一瞬分からなかったが、
炭治郎とその彼女の栗花落君か」
「っと…炭治郎…、ああ、本当だ…
確かに…炭治郎…だ…な…、
大分…薄いし形も違うが…今も、
あるんだな…あの傷みたいな痣」
