第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
錆兎が俺の隣に移動して来て
奥さんと月城さんを並べて立たせると
「まぁ俺は、ついでみたいな感じだしな」
そうだろ?と言いたげに
錆兎が杏寿郎の方を見て小声で言って来たので
「まぁ、お姫様方にお楽しみ
頂くのが、俺と錆兎の務めになりそうだな。
夜にでも、お互いの労でも労い合うか?」
杏寿郎がお酒を飲むジェスチャーをして
錆兎の方にアイコンタクトをすると
「期待していいのか?」
「この辺りは、有名な酒所でもあるからな。
昔ながらの歴史のある、酒蔵も多くあるしな。
宮水と呼ばれる日高山山系からの
酒造りに適した、地下水のお陰で。
この辺りは日本一の清酒の
製造販売量を誇ってる酒の街だからな」
「小学生の時に、酒蔵の見学行ったよ。
大きな樽見せて貰ったのと、
宮水の話聞いたのと、瓦せんべい
貰った記憶しかないや…」
「酒蔵は見学ツアーなら
予約が必要だが、パネルの説明で
セルフで見学するなら予約も不要だから
帰りに酒蔵に寄ってみるか?」
杏寿郎…お酒の話になったら
途端に饒舌になったな…
「杏寿郎も飲みたいんだったら、
酒蔵見学の後は、運転するよ?
って、3人の中で一番杏寿郎が、
酒蔵見学乗り気の顔してるし…ッ」
「日本人なら、名前を知ってる
馴染みのある酒造会社が
その辺りに集まってる酒の街か…」
「そう言った日本で名の通った、
大手の酒造メーカーもあるが、
小さな地元の酒造会社の、作る
地酒も豊富にあるからな…」
「ふふふ、今日はついつい
飲み過ぎてしまいそうですね」
駅から歩いて5分の好立地にある
糸引きの滝の4つの滝の一つである
雌滝から整備された階段のある道を
更に山を登って遊歩道を歩いて行くと
駅から15分程の場所に
また別の滝が姿を見せる
鬱蒼と茂った木のお陰で
あまり綺麗に滝は見えないが
そこから更に少し上げれば
滝が良く見える場所に出る
「この滝が…糸引きの滝の雄滝で
落差は43メートルあって…
この滝の滝つぼの所には
大小5つの横穴があって、
この穴には竜宮城に繋がってるとされる
伝説もあるみたい…」
奥さんはちゃんと事前に
糸引きの滝の情報について調べていた様で
「でも…こんな、駅から歩いて
15分の場所にある滝とは
思えない眺めですね…。
酒造りの水にしても、山と水とが
親密に街と関わっているのですね」