第118章 夫婦でIKEAデートする話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「うん、そうだね…。
あっという間…だったなぁ…」
「生みたくないとでも
言いたい様な言い方だな…」
「早く会いたい様な、
ずっとここに居て欲しい様な…
そんな複雑な気持ち…だけどね…」
「みくり」
名前を呼ばれて
杏寿郎の方へ向くように後ろを向くと
杏寿郎に迎えられる様にして
お互いの唇と唇を合わせる
「杏寿郎…、幸せ…だなって
感じてるんだよ、毎日…凄くね…」
感じてるって事を
毎日言葉にしたりはしないけど
「ありがとうね?杏寿郎…。
私を、奥さんにしてくれた事も。
この子の…お母さんにしてくれた事も。
杏寿郎には、感謝…してるんだ~私ね」
「そのお礼は…おかしいんじゃないか?
奥さん、夫婦には…一人じゃなれないし。
家族にも、一人じゃなれないからな」
ぎゅううっと
後ろから杏寿郎に抱き締められて
こんなに今が…こんな風に
幸せ過ぎるぐらいに幸せで
いいのかなぁって思ってしまう
「杏寿郎…大好き…」
「愛してるって言う所じゃないか?ここは」
「それは、今から言うのッ!
杏寿郎、愛してるよ?私の、旦那様」
「ああ。俺もだ。
みくり、愛してる。
俺の、可愛い奥さん…」
結局…その日…はそのまま
満たされた気持ちで
お風呂…入るのも忘れて
ソファで仲良く寝落ちしてしまって居て
ーーー
ーー
ー
そして…次の日の
2023年6月12日の朝
今日は私は 後期のマザークラスを受けるのに
中条市の産院に行くために
お休み取っていたので
私はゆっくり支度が出来て良かったんだけど
杏寿郎は朝食もそこそこに
慌ててシャワー浴びて
そのままバタバタと玄関の向かって行ったので
その家を出る杏寿郎の後を追って
私が玄関まで追いかけると
「じゃあ、俺は行って来るから
奥さんも、あっちまで…安全運転でな?
無理はしないで、ゆっくりな?」
「杏寿郎は心配し過ぎだよっ、
私は時間あるから、大丈夫。
杏寿郎の方が、急がないとなんだから
遅刻しない程度に、気を付けて急いでね?」
「ああ。ちょっと…ズルをすれば
駅まではあっという間だからな?
じゃあ。みくり、行って来る!」
玄関で行ってらっしゃいのキスを交わして
出勤する杏寿郎を見送った
バタンっと玄関のドアを閉めて
さっきキスをした自分の唇を押さえつつ