第118章 夫婦でIKEAデートする話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「俺としては…奥さんが、
身重な身体じゃなかったら。
そんな風にふにゃふにゃになってる奥さんを、
俺でもっと乱れさせたくなるがな…。
まぁ今は、それは…諦めるが…」
「もぉ~っ!杏寿郎の馬鹿ぁあぁッ」
「ははははっ!いつも俺は
こんな感じだろう?違ったか?」
これから先…8月になって
要くんが産まれて 夫婦から家族なって
2人から3人になっても…
多分この…旦那さんは
安定してこんな感じのままだろうし…
「違わない…けど…さ…」
「そうだろ?みくり」
杏寿郎がソファの上に身体を預けて
側位でする時みたいにして
こっちの背中に胸を付けて来て
後ろからナデナデと…こっちの
お腹をその手で撫でながら
ちゅう…っと項にキスを落として来て
「旦那さんとしては、
奥さんが…俺に構ってくれなくて
拗ねてしまいそう…な、
そんな、気がしてしまってるんだがな?」
「赤ちゃんに嫉妬してどうするのよ?
杏寿郎は赤ちゃんになるつもり?
旦那さんは、大きな赤ちゃんに
なるんじゃなくって、パパになるんだよ?」
杏寿郎…割と考えしっかりしてる割に
こう言う所…偶に子供ぽい事言ったりするな
その辺りの認識とか
感覚の違いが男と女の意識の違いとか
そんな感じなのかも知れないけど…
「なぁ、みくり」
「うん?何?杏寿郎」
「楽しみだな」
「楽しみって、それは…24日の事?
それとも8月の事?どっちの楽しみ?」
「どっちも…楽しみだがな、俺も。
奥さんだって、そうだろう?」
杏寿郎がお腹の上に置いた手の上に
自分の手をみくりが重ねる
「もうちょっと…だね、杏寿郎…」
「ああ、そうだな…。
8月になったら、産まれてくるんだな。
俺と、奥さんとの子供…が」
考えないでおこうと思って居ても
最近 ちょこちょこと夢に見る時がある
あの時の…自分の後悔…の
心残り…の夢を
そうしたいと思っても出来なかった
あの時の…大正の時の私が
出来なかった事 したかった事
みんな…したいなって…思ってる
杏寿郎と…
生まれて来る赤ちゃんと…一緒に
普通のどこにでも居る様な
そんな夫婦として
ごくごく普通のどこにでも居る様な
そんな家族として
そんな…ごくごく普通の
当たり前の人生を
生きたい…なぁ…って