第118章 夫婦でIKEAデートする話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
そんな懐かしい付き合い立ての
頃の話をみくりがして来て
「あの頃の奥さんは、まさか、
俺と結婚するとも
思ってなかったんじゃないか?」
「杏寿郎も、思ってなかったでしょ?
だって付き合って1ヶ月とか
その辺りだったじゃん、あの時はさ」
しぃ――と杏寿郎が
静かにする様にと合図をして来て
もう始まるからお喋りはお終いと
杏寿郎に言われてしまって
劇場内がそれに合わせて
更に照明が暗くなると
きゅっと杏寿郎がこっちの手を
その暗がりに乗じて握って来て
思わず…ドキッとしてしまったのだが
ふぅっとこっちの耳元に口を寄せて来て
杏寿郎の吐息が耳に掛かって
どうにもくすぐったい感じがする
「みくり」
「杏寿郎…、映画…始まっちゃう…」
「そうだな。映画…観るか」
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久しぶりの映画を楽しんで
映画を観終わった頃には
早めの夕食をするのに
丁度いい時間になっていて
映画館がある建物の隣の
建物に移動して
シーフードの専門の
バイキングレストランで
夕食にする事にして
ここは…茹でガニの足が
食べ放題で食べられるし
パスタやピザもある
ムール貝やパエリアもあるし
レーンがあってクルクルと
お寿司もお皿に乗せて回っていて
小さな回転寿司みたいになっている
杏寿郎は山盛りの
シーフードカレーを食べるつもりらしい
バイキングレストランで
食べたい物をお腹いっぱいに食べて
それから二田の家まで
杏寿郎はビール飲んでたから
私が運転をして帰って
「明日が休みだったら、
どこかに泊まっても良かったんだがな」
「明日は仕事でしょ?杏寿郎」
「だが、こんな日曜日も悪くないな」
「そうだね、杏寿郎。
夫婦で地元でデートも悪くないね。
とりあえず、お布団は買ったばっかだから、
乾燥機して。シーツは洗濯して
いつでも使える様にして置かないとね」
キッチンで杏寿郎は
いつも通りにコーヒーを淹れに行っていて
「そうだな、コーヒー飲んで
一服して、風呂に入ったら。
その後は…、夫婦水入らずの時間にするか?」
「ま、まぁ、その、
それは…いつも通り…だけどさ…」
「奥さんは、俺と結婚して良かったか?」
「悪かったって言われたら
どうするの?それ、
良かったに決まってるじゃん、
だったら、杏寿郎は、どうなの?」