第118章 夫婦でIKEAデートする話 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
コロナの間は映画館も
行くのは自粛して
家で映画を観ることが多かったから
実質かなり久しぶりの映画館で
奥さんは妊娠中だから
穏やかに安心して観れそうなので
リトルマーメイド…と
マリオのどっちがいいと言ったら
奥さんがマリオが気になると
言っていたのでマリオを観る事にして
確かに前情報から
海外人気も凄かったもんな
俺としては怪物の方も気になってたが
定番のポップコーンを買って
トイレを済ませて
スクリーンへと移動する
「でも、丁度いい時間のがあって良かったね」
「まぁ、ギリギリに来たから。
先に、いい席は埋まってたしな、
前の方の席しか空いて無かったがな」
「でも、ノープランの
デートぽくていいけどな…」
最初から映画にって話してたなら
前日にでもネットで席を予約して
それに合わせて行動してただろうし
近くに来たからで急遽映画観るって決めたしな
コロナの規制も緩んだから
奥さんも映画観ようって言っていいよって
言ってくれた部分もあるんだろうが
映画は後方の中央の見やすい場所から
大体席は埋まるし
わざと前の方の空いてる辺りを
選んだ…と言うのも…
まぁ俺なりの配慮だったりはするんだが
自分達の席に座って
上映が始まるまでの時間
ポップコーンを食べながら待って
「この、始まるの待つ感じも
ワクワクしていいなぁって。
中条市には映画館ないからさ。
映画観に行くのって
ちょっとした、お出かけだったもんな~」
「それは…。あの…彼と
一緒に、映画観に行ったのか…?」
「とっ、友達と…だよッ…、
いや…まぁ…辺とも行ったけどさ」
ぺちっと軽くデコピンをされてしまって
「痛っ、杏寿郎が聞いたんでしょ~?」
「奥さんが、素直に答えるのが悪い」
「聞いたくせにぃいいっ」
「久しぶりだな、この感じ」
じっとこっちを見ている
杏寿郎と目が合ってしまって
ふっと…その杏寿郎の顔が笑顔になって
前に…ここで映画を観た時の事を
杏寿郎は思い出してるのかなって
「そうだね、あの時は…
確か、ジオストーム観たよね?」
奥さんがその時観た映画のタイトルと
あらすじを話始めて
わりと詳細な記憶をしてて
そんなシーンあったかと
一瞬自分の記憶を疑ってしまったのだが
「良く憶えてるな、
あの時観た映画の内容」
「まだ初々しい頃だったしね」