第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
杏寿郎が珍しく
しょんぼりとしてて
元気がないと言うか…
すっかりしおらしい感じなので
私が…気を失ってる間…は
杏寿郎は気が気でなかったんだろうけど
スリスリと杏寿郎の身体に
自分の身体をみくりがすり寄せると
そのままぎゅっと抱きしめられてしまって
「なぁ、奥さん…今夜は…
奥さんの事…こうしたままで寝ていいか?」
「うん…それはいいけど…その…、
杏寿郎がいいんだったらいいけどね?」
杏寿郎の身体に自分の身体をすり寄せて
お互いの体温や匂いを感じながら
そのまま…身体をベッドの中で寄せ合って
ちゅぅ…と杏寿郎が目尻の辺りにキスをして来て
杏寿郎の手が自分のお腹の上に
添えて貰える様にして導いて
その杏寿郎の手の上から
みくりが自分の手を重ねる
こうしたままで寝たら…
きっと私が…感じてるみたいに
杏寿郎も…要くんの事を…感じながら
一緒に… 親子3人で…眠れるんじゃないかなって
そんな事を考えながら 杏寿郎が
こっちの頭をよしよしと撫でてくれる
その感覚が心地良くて そのまま
眠気が起きて来て
ふぁあっとみくりがあくびをすると
「眠たくなって来たか?奥さん」
「……ぅ、ん…、眠く…なって来た…みた…い」
「おやすみなさいのキス、するか?」
「うん、する。して?おやすなさいのキス。
杏寿郎…、要くんが…生まれてきたら…さ、
私におやすみなさいのキス…する時に、ね。
要くんにも…ね、おやすみなさいの…
キス、してね?杏寿郎…、それでね…
要くんの…ほっぺのこっちと…、
こっちから…おやすみなさいの…キスするの」
奥さんが…半分…眠そうにしながら
俺に話して来たのは…
そんな…俺達夫婦が…家族になった時に
奥さんが…してみたいと…考えてる
そんな…小さな…細やかな夢の話で
それは…8月になれば…
叶えられる…小さな夢の話だった
なんて細やかで小さい夢なのに…
それなのに…どうして…こうも…
愛おしくて…幸せ…な夢…なのだろうかと
そんな風に…みくりの言葉に…
感じてしまわずには…居られなくて…
すぅ…すぅ…と
自分の隣から規則正しい寝息が聞こえて来て
「みくり?…眠ってしまったのか?」
「ん…っ、むにゃ…、おやす…み、
杏寿…郎、…か…、なめ…く…ん」