第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「杏寿郎?もう…大丈夫だよ?
だから、そんな顔しなくていいって。
もう、何ともないよ?」
ぎゅううと杏寿郎に
縋り付かれてしまって
こっちに縋り付いたままで
離れなくなってしまって
「杏寿郎?ねぇ、杏寿郎?」
こっちが呼び掛けても
返事をしない感じで
その上力だけは強くて
その腕からは逃れられそうにない
「…怒ってないのか?みくり」
「何?怒られたいなら、怒るけどさ。
別にもう、意識戻ったんだから
杏寿郎が…そこまで、気にして
落ち込まなくていい気がするけど?」
何だろうな…この空気感
こっちが問題ないよって返してるけど
そっち的には問題大ありって感じだな
これって…私が悪い感じなの…?
したの…そっちなのに??
杏寿郎の手がお腹を撫でて来て
その心配がこっちだったのかと
それは私も理解したのだけども
こっちは…さっきから
元気に動いてるから…
別に…何とも無さそうだけどな…
そっか…私には要くんが
動いてるのはずっと四六時中
感じるから分かるけど
杏寿郎にはそれが分からないから不安なんだ
「杏寿郎…こっち…」
自分が胎動を感じてる辺りに
杏寿郎の手を導いて
ポコポコとお腹を蹴っている
その動きが分かる場所に
杏寿郎の手を当てて貰って
その杏寿郎の手の上から
みくりが自分の手を重ねる
「要くんも…、この通り
ちゃんと、元気だから大丈夫だよ」
「ああ…、良かった…。
その…奥さんが…気を失ってる間
どうしたらいいか不安になってたんだ…」
「だったら、もうちょっと…
そうするの…手加減んと言うか
優しくと言うか、…控えめに…とか
してくれたらそれでいいんだよっ」
こっちがそう言うと
むっと杏寿郎が顔を顰めてしまって
「そっ…それは…その…だな。
してる時は…もっと、奥さんが
そうなる所を堪能したいと言うか…ッ。
俺としては…、だな。
気持ち良さそうにして、乱れてる
奥さんの姿をもっと、見たいし
その声を、もっと聞きたい…って
その時は、そう、思ってるからな」
杏寿郎がそう言って来て
今度はみくりがむっと
その顔を顰める
「そんなの…誰かさんが
調子に乗って、悪乗りするからでしょ?
杏寿郎は、こっちがダメって言ってから
そこから、更にイカせて来るからだよッ」
こっちは限界だって
感じてるから止めてるんだし