第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「成瀬さんが…ヒルトンにしたらって
言ってた位だから、アップグレード
してくれてるの?お部屋…」
チェックインを済ませて
キャリーバックを転がしながら
部屋まで移動しながら
杏寿郎にそう尋ねると
いいやと杏寿郎が首を振った
その辺りは…価格がお安い分
こっちも気を遣わなくて良いから
自分達で移動する方がいいんだけどね
「このクラスの部屋が
オフシーズンだからなのか、
ダブルツリーヒルトンだからか
かなり、リーズナブルだったからな。
部屋、…見たら驚くぞ?
普通はこの値段ではこの部屋には泊まれない」
そんな…ダブルツリーヒルトンで
星がひとつ減っただけで
そんな劇的な差が…出来るのだろうか?
そんな疑問を…感じつつも
杏寿郎が今日泊まる部屋の前で足を止めて
カードキーでドアのロックを解除すると
「さあ、入ってくれ。奥さん。
流石に那覇の国際通り沿いでは
この…クラスには…泊まれないからな」
そう杏寿郎がドアを開いて
こっちに中に入る様に促して来て
よっぽど…自信があるみたいなので
杏寿郎の横を通り過ぎて
今夜のお部屋に…入ると
「えっ、何これ?お部屋…広すぎない?」
「ああ、そうだろ?
120㎡らしいからな」
「120ってもしかして、
ここのホテルのスイートルーム?」
「かなり、お安いがな?」
「ベッドルームと
リビングルームが別々なのに?
それに、こんなにお部屋広いのに?
大きなソファが2つもあって、
あっちにもテーブルセットあるのに?
あ、見て見て、杏寿郎。
ここのお部屋のカーペット…ッ
コーラルリーフの絵柄だね」
部屋の床のカーペットが
コーラルリーフの絵柄になっていると
可愛い可愛いと言いながら
みくりが床のカーペットを見ていて
「それに…、スイートルームと
名前にある通りに高階層だからな
その…カーテンを開いて見てみないか?」
リビングルームの壁には
カーテンが閉められていて
今は見ることが出来ない窓があって
杏寿郎がこっちに
カーテンを開いて見たらどうだと促して来て
言われるままに
リビングのカーテンを開くと
出窓の様に前にせり出したデザインの窓があって
手前にはライトアップされた
ホテルのガーデンプールが
その奥には首里の夜景が続いている
「ここからの夜景は、
奥さん的にはどうだ?」