
第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ

広大な敷地を持つ識名園だが
順路通りにぐるっと回るだけなら
30分もあれば一周できるので
「さて、ホテルに行く前に…
もう一か所…沖縄で
中国気分でも味わって行くか?」
そう言って今からだと
観光施設が営業終了する様な
時間に差し掛かっているのだが
杏寿郎が今からでも大丈夫と言って来て
沖縄と中国が密接な関係にあったのは
首里城でもさっきの識名園でも分かったが
ここから車で10分程で行ける
中国気分が味わえる場所に向かう事になって
辿り着いた場所は…
福州園と言う中国庭園の様で
その門構えと言い 周囲を囲む塀と言い
ザ・中国と言う感じだ…
沖縄で中国何で?と文句を言われるかと
連れて来て置いて心配したんだが
「杏寿郎…凄い中国なんだけど?
ここは一体、どんな場所なの?
それに…ここって、昼の部と
夜の部の2部制なのに、
普通は夜が安い物じゃないの?」
みくりが入口にある料金表を見て
9:00~18:00までの
大人200円の入場料が
夜の部の18:00~21:00までは
大人200円が300円になって
100円アップする料金形態をしていて
いや 200円とか300円とか
かなりお安いのはお安いんだけど
そんな遅くまでこんな庭園を営業してる
って言う事もまず疑問だし
普通はテーマパークとかの
チケットでも夕方からのチケットは
かなりリーズナブルになるのが普通なのに
どうして夜間の方が…金額があがるのか謎だ
「奥さんが夜に来たいって言うなら
夜にも…来ても良いがな?
ここからホテルまでは車で
10分程の距離だしな」
「え?どう言う事?今から行くのに
また、夜にも来たくなる何かが
この庭園にあるって事?」
この…福州園と言うのが
そもそも何かと言うと
琉球王国は 南海の島の小国でありながら
独立国家として450年間(1429-1879年)
王国として成り立っていたらしい
それを支えていたのは
中国皇帝から冊封使を迎え入れ
琉球王として承認を受けることで
貿易立国として中国を中心として
東南アジア、韓国、日本との
交易で栄えていったと言う背景がある
特に福州は中国への入口であり
貿易の要になっていて
同時に学問や文化が入ってきた入口でもあり
沖縄と中国の間でも深い関りがあるのが
中国の福州省と言う場所なのだそうだ
