第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「すいません、ご親切に
ありがとうございました」
渡して居たスマートフォンを
頭を下げながら杏寿郎が受け取って
「お礼に…と言う程でも無いですが、
お二人もご一緒に…一枚どうですか?
旅の記念に撮らせて頂きますよ」
『そうかい?じゃあ、お言葉に甘えて…』
杏寿郎が写真を撮って貰たお礼に
老夫婦のご主人の携帯で
ふたりのツーショットを撮影して
そこでその老夫婦とは別れたのだが
「素敵なご夫婦…だったね、杏寿郎」
「ああ、金婚式の記念に
子供と孫からのプレゼントだと言ってたな」
私と杏寿郎は…まだ…夫婦になって
1周年を迎えたばかりで
「ねぇ、杏寿郎…
私達もする?金婚式に沖縄旅行」
そんな今から49年後の
お誘いをしてみたりなんかして
「そうだな…、金婚式に
沖縄旅行も…悪くないな…。
毎年、結婚記念日と言っても
俺の誕生日でもあるんだが…、
旅行をするのも良いな…
子供達が一緒に来てくれる内は
家族で、子供達が手元を離れたら
夫婦水入らずで…そんな結婚記念日を
1年づつ…積み重ねていくのも悪くないかもな」
そう言って…杏寿郎が
その門の向こう側に…今は
復興中である首里城を見上げて
「49年後の首里城に、
2人で…一緒に来ようね?」
「その頃には…76か…。
そうだな、するか。沖縄旅行」
そんな…今から49年後の
金婚式の話をしたりして
「そう言えば、この門が
瑞泉門と呼ばれているのには理由があってな」
この門が瑞泉門と呼ばれているのは
すぐ近くに 今でもこんこんと湧く
龍樋と呼ばれている湧き水があるからだと
杏寿郎が説明をしてくれて
瑞泉門をくぐって
更に奥へと進んで行くと
下之御庭(しちゃのうなー)に辿り着く
ここは首里城公園の
無料エリアと有料エリアを区切る
奉神門の手前にある広場で
広場の一角には
大龍柱修復展示室があり
火災で被害を受けた
大龍柱を見学する事が出来る
「この龍の柱って、
玉座みたいなのの隣の柱だよね?
龍の柱あった記憶あるもん」
見覚えがある柱の姿に
みくりがこの龍の柱を
前に首里城で見た事があると言って来て
大龍柱を見学した後は
有料エリアへと進んで行く
奉神門を抜けた先には
首里城の今が見れる
見学デッキあり
復興の様子を見学する事が出来る
