第117章 2回目のハネムーンは… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「あそこで…、要くんを
思いっきり遊ばせたいって事?
そんな事、許可要らないよ
子供連れの旅行なんてさ、
大人が回りたい所メインって言うよりは
子供が喜びそうな場所メインで良いと思うよ。
それに…、私も…
それが良いなって思ってたからさ」
似たもの夫婦かもねと
みくりが杏寿郎の方を見て
にこにこと笑って居て
平和記念公園を訪れた後は
ちょっと寄りたい場所があると
平和記念公園からひめゆりの塔の方へ
来た道を何故か戻って行って
ひめゆりの塔を過ぎて5分程進んで
車が着いたのは
琉球ガラス村だ
ここにはガラス工房と
ガラス製品を販売するショップと
琉球ガラスの製造法を
パネルで展示してる場所もあるのらしいが
「奥さんが…、
気に入ってくれそうだと思ってな」
ここのガラス村は
沖縄の各地に点在している
琉球ガラスの工房の中でも
最大の規模を誇るガラス工房で
ガラス職人がガラス製品を
実際に制作してる様子を
ライブで見学する事も出来るらしい
メインの建物らしい建物の外壁が
カラフルなガラスのタイルで出来ていて
七色の虹や鮮やかな蝶々
真っ赤なハイビスカスが描かれている
そのガラスのタイル壁面の中に
可愛らしいハートの形のタイルを見つけて
「見て!杏寿郎…、ハートがあるよ」
「ガラスのハートか…」
ショップが入っている建物の
エントランスホールの天井には
大きな円形のステンドグラスがあって
まるで巨大な万華鏡を…
下から見上げているみたいな
圧倒される美しい光景に目を奪われていると
「奥さん、万華鏡好きだろう?
万華鏡みたいじゃないか?
沖縄の南部の観光スポットを
探してた時に、この万華鏡みたいな
ステンドグラスを見つけてな」
「凄いね~、大きな万華鏡みたい。
少しずつ…色が繊細に移り変わって行って
自然光が向こうから照らしてるのも綺麗に
ガラスの色を見せてるし、
それに…中央が赤になってて、
赤い沖縄の眩しい太陽みたいだね…」
奥さんは…自分のスマートフォンに
そのステンドグラスを数枚撮影して
しばらくステンドグラスを見上げていたので
ステンドグラスを見上げる
奥さんの姿をこっそりと撮影して置いて
前も…こんな事を…どこかでした気がするが
あれは…確か…浜名湖の旅行の時だったか?
「凄い綺麗…」
「ああ、綺麗だな」