第116章 2回目のハネムーンは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
闇の中にぼんやりと輝きながら浮かぶ
青い泉をしばらくの間ふたりで
並んで一緒に眺める
みくりがスマートフォンで
この綺麗な青い泉を撮影していたが
どうしてもスマートフォンで撮影すると
その青が綺麗に発色しない様で
むぅううぅとむくれッ面をしていたが
「奥さん。もう、撮るのは諦めて、
旦那さんの隣で一緒に見ないか?」
杏寿郎が隣においでと声を掛けて来て
凄い綺麗だから撮りたかったんだけど
何枚とってもこの色が綺麗に出ないから
写真を撮るのを諦めて
杏寿郎の隣に並んで
杏寿郎の肩に自分の肩を引っ付けて
一緒に…青い泉を眺める
「綺麗だな、青の泉」
「うん、綺麗だね…。
鍾乳洞なんて、鍾乳石観るだけかと
思ってたけど、こんな綺麗な所あるんだね」
「奥さん…」
杏寿郎がみくりの腰に手を回して来て
ぐいっと身体を更に杏寿郎の方へと
引き寄せられてしまって
景色を眺めるにしては 近すぎる距離感に…
この旦那さんの事だから
人の気配が無さそうだったら ここで
キスでも…したいと思ってるんだろうけど…
「もう…、旦那さんは…、
もうちょっと、TPOを…わきまえてってば」
相変わらず 真面目な俺の奥さんは
ムードよりも秩序重視…だなと
杏寿郎は思ってしまいつつ
ぐいぐいと距離を詰めたがる
旦那さんを自分の腕で押し返そうとうするも
あっちの方が…力が強いので…
もう…変に抗わずに…
素直に受け入れて…
納得して貰った方が…と
そのまま杏寿郎のキスを
押し返してた腕の力を緩めて
瞼を閉じて受け入れると
ちゅ…っ…と触れるだけのキスを
杏寿郎がして来て
これで…納得してくれた…かなって
みくりが思って居ると
する…っとさっき杏寿郎の身体を
押し返していた手の指を
杏寿郎に絡め取られて手を繋がれてしまって
ぐいっと繋いだ手を引いて
腰に回された腕とで身体を固定されると
ちゅ…ちぅ…と角度を変えながら
短い啄む様なキスが…ぐっと
唇に圧を掛けながら押し付けるキスになって
僅かに開いていた唇の間から
遠慮しがちに…舌先と舌先だけを
掠める様にして確かめただけのキスで
終わると…思って居たのに…
「んんっ…、まっ、てっ…、ここじゃ…ッ」
これ以上のキスはダメと
制止しようとした口の中に
グイグイと舌を押し込まれてしまって