第116章 2回目のハネムーンは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
織り上げたコースターの端を
あっちのスタッフの人に処理をして貰って
しばらく…散策を楽しむと
琉装体験を済ませて
元の服に着替えると
杏寿郎がある提案をして来て
「奥さん、折角だから…
もう一つ、体験して行かないか?
紅型体験で、今は丁度…
空飛ぶピカチュウプロジェクトしてるらしいぞ?」
沖縄の各地で時期は
その施設によってバラバラなのだが
そう言えば美ら海水族館に
風船ピカチュウのオブジェあったな…
杏寿郎が言うには
風船ピカチュウ柄の
紅型トートバックが作れるらしいので
私の母が…無類のピカチュウ好きだから
お母さんへのお土産にする事にして
風船ピカチュウの紅型染めをしたのだが
イメージとしてはステンシルみたいな感じだから
用意されている色から
好みの色で染めていく感じだ
「うちのお母さん、
ピカチュウ好きだから、喜ぶよ」
こっちが体験をしてる間
杏寿郎は縁側でのんびりとしていて
その古民家に居た…犬と戯れてたけど
見た目…が…なんかいかつい感じで
琉球犬と言う…本土の犬とは
異なる血統の犬なのだそうだ
『空ちゃんは、人見知りするんですけど…。
お客さんの事は、大丈夫みたいですね~』
「なぁ、みくり。
自分達の持ち家になったら、
何か動物は飼うか?」
大型犬…みたいな…杏寿郎が
家には既にいるからな…とか
そんな事を思ったりしつつ
風船ピカチュウを染め上げて
琉球王国城下町を後にして
この施設のメインであろう…
玉泉洞と言う鍾乳洞へと向かう
沖縄には大小合わせて600の
鍾乳洞があるらしいのだが
その中でも最大の大きさなのが
この玉泉洞(ぎょくせんどう)なのだそうで
約30万年の年月をかけて創られた
玉泉洞は その全長は5,000m
鍾乳石100万本以上があるらしい
その鍾乳洞の中に通路を整備して
手軽に見学できるように整えてあるらしく
一般公開されているのは
その中の890mのエリアなのだそうで
普通にルート通りに歩けば
20~30分程度で見学できるらしい
鍾乳洞へ降りる階段を下ると
目の前に…は沢山の鍾乳石が
下からにょきにょきと生えてるように
並んでいるエリアがあって
ジィ――――と杏寿郎が
その地面から生えている鍾乳石を見て
ちらっとこっちを見ているので
多分杏寿郎も同じ事を考えてそうだけど…