第116章 ２回目のハネムーンは…　中編　お相手：煉獄杏寿郎現パロ

俺としては…
焼き物だし割れた時とか
その分で値段も手ごろだったし
ダイニングテーブルが６人掛けだから
６つ買えばどうだと提案したのだが

魚の形のやちむんの箸置きも持ったまま
みくりが赤い顔をして
固まってしまっていて

「かっ、家族って…そ、そんな…に？」

「いや、待ってくれっ！
違う、誤解だ、みくり。
焼き物だし、欠けてしまったり
したときの予備があってもいいなと
そう思っただけで…だな…。
決して…その、自分の
子供が４人欲しいとかって意味では…ッ」

「わかってるって、冗談なんでしょ？
でも…、皆形とか、柄が違うから
時々入れ替えて、使ってもいいね」

カゴに無造作に入れられている
箸置きの中から魚の形のを６つ
自分の好みで選んで
それのお会計をすませると

やちむんの里のシンボルとも言える
お洒落な赤い瓦屋根の
登り窯を写真に収めて

やちむんの里を後にすると
レンタカーに乗り込んで
向かった先はやちむんの里から
更に南に向かって２０分程移動した

北谷町（ちゃたんちょう）にある
美浜アメリカンビレッジ
カラフルな建物が建ち並ぶ
写真映えするエリアで

私のアメリカンビレッジのイメージは
USJのゲートの前にある
ユニバーサルシティウォークに
通じるものがある気がするのだけど

異国ムードと南国ムードを
一度に楽しめる
カラフルな建物のエリアに
ワクワクしてしまうし
その建物はどこを写真に収めても
絵になるから…簡単にお洒落な写真が撮れる

１４棟のビルに１３０の店舗
それからビーチにホテルも沢山あって

あっちこっち気になる物があって
きょろきょろしてしまうな

「ここは、見てるだけで
ワクワクする感じの場所だな」

お洒落なセレクトショップに
お土産物屋にガラスのアクセサリーのお店
映画館に沖縄の島唄ライブハウスなど
普通に回っても全部のお店は
見て回れそうにないけど
テイクアウトのコーヒーショップや
そびえ立つタワーの様な
ロングソフトクリームのお店もあったり

アメリカンな雰囲気にピッタリな
ケバブのお店やハンバーガー屋
タコスやタコライスのお店も沢山ある

「適当に歩いて、腹が減ったら昼にするか
奥さんは、何が食べたい？」

「杏寿郎は？何かあるの？食べたい物とかって」

「そうだな、やっぱり
１ポンドのステーキだな」