第116章 2回目のハネムーンは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
駐車場に車を置いて
積み上げられた石垣の残る
座喜味城跡へと移動する
杏寿郎が言うには
座喜味城は戦乱の世だった「三山時代」に
活躍した琉球王国統一後の国の安定に
尽力したと言われている
名将護佐丸(ごさまる)によって築かれた城で
国王に対抗する勢力を監視する目的でつくられ
1420年頃に完成した城なのだそうだ
沖縄には幾つかのグスクはあるし
この座喜味城跡は 規模は小さいが
城壁や城門の石積みの精巧さや美しさは
沖縄の城の中で随一といわれていて
他のグスクには無い 独自の
建築方法を用いて作られているのだそうだ
ちらほらと観光客の姿もあって
積み上げられた城壁の上を歩いてるのが見えた
「杏寿郎、あの…上、歩けるの?
あの人達は、悪い事してるんじゃないよね?」
「あっちこっちにこんな感じの
グスクがあるが、こんな風に
城壁の上を歩いて見学できるのは
この座喜味城跡と中城城だけだぞ?」
そう言いながら城壁の中を移動して
城壁に上る事が出来る
階段のある場所まで移動する
「ここから城壁にあがれるな」
入場無料で好きな時間に見学出来て
その上…城壁にも上がれるんだ
「観光地なのに、自由なお城なんだね」
「それに護佐丸は、琉球王国の
言わば沖縄のヒーローみたいな存在だからな」
杏寿郎が…その辺りの事を話してくれたけど
私からしたら景色のいい高台にある
綺麗な城壁が残っていて
城壁に上れるお城…と言うイメージだった
座喜味城跡を見学した後は
そこから車ですぐの場所にある
やちむんの里に立ち寄った
ここには里山の中の地域が観光地になって居て
約19軒のやちむんの工房があり
カフェなどもあって
やちむんの里の散策に疲れたら
カフェで休憩する事も出来る
観光客用の駐車場に車を置いて
工房巡りをしたのだが
沖縄の焼き物=やちむんなのだが
その工房工房でデザインが違っていて
「杏寿郎…見て見て、お魚の形の箸置き可愛い」
やちむんの箸置きが欲しいと
みくりが杏寿郎に言って来て
手作りだから同じ魚の形をしていても
1つ1つ微妙に違うし
その柄も…同じ様な柄のもあるが
見比べると色味が違っていて
「6つほど、買って帰るか?」
「それは、お客さん用?
お互いの両親が来た時にって事?」
「まぁ、それだけあれば、
家族が増えても安心だろ?」