第115章 2回目のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
ドアマンにレンタカーのキーを預けて
荷物をロビーまで運んで貰う
杏寿郎がフロントでチェックインを
している間は ラウンジで
さんぴん茶を頂きながら待っていると
微妙な顔をして戻って来たから
どうせまた成瀬さんに
勝手に自分が言って居た部屋を
アップグレードされてたんだろうけど
「いつも通りのお約束じゃない?」
「まぁ…今回は…、
成瀬さんの割に…大人しい方かもな」
杏寿郎が言うには部屋は13階らしいので
ベルボーイに荷物を部屋まで
専用のカートに乗せて運んで貰って
自分達が泊る客室までの案内を受ける
『こちらが…本日のお部屋の
パノラマオーシャンスイート
プレミアムのお部屋の方になります。
どうぞ、ごゆっくりお寛ぎ下さいませ』
そう言って荷物を部屋の前で
カートから降ろして貰って
ベルボーイはそのまま
こちらに頭を下げて戻って行ったのだが
「杏寿郎…、スイートルームって」
「スイートはスイートには
違いは無いんだがな…、
お隣のハイクラス…よりは…
かなりリーズナブルなスイートルームだぞ?」
それは…そんなに高い部屋じゃないから
スイートルームだけど
あまり期待するなって意味なのかも知れないけど
杏寿郎がカードキーを
ドアのスロットに通してロックを解除すると
部屋のドアを開いてくれて
目の前には…自分の想像を遥かに
越える…お部屋の様子が見えて来たのだけども
手前側が広くて奥に進むほどに
狭くなっている様な感じの部屋になって居て
平面図にすれば 台形…に近いが
入り口の正面にはテーブルだけ置いてあって
その奥にはブラインドで
調整が出来る間仕切りが置かれていて
間仕切りの向こう側にはテーブルと
ソファのセットが置かれている
右側には…今は カーテンが開いてあるが
フレームで囲まれたベッドが2つ並んでいて
丁度…その左右対称になる 部屋の左側には
同じ様に黒いフレームで囲まれた
ベッドと同じサイズのデイベッドがあって
「きゃああああっ!!
お部屋ッ、広すぎじゃない?
見た?杏寿郎。凄いよ?
凄い、大きなデイベッドあるよ??」
「いや、見てるし…見えてるからな」
台形の形の部屋の左右の…斜めになって居る
部屋の壁の部分は一面の大きな窓になって居て
その両サイドの大きな窓からは
沖縄ブルーの海が右にも左にも見えている