第115章 2回目のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そう言って杏寿郎が
サーターアンダギーを買いに行ってくれて
そのままベンチで座って
杏寿郎が戻って来るのを待つ
「ほら、こっち。
奥さんの分の…黒糖味な」
車が入れ替わる駐車場を
ふたりで並んで座って
ぼんやりと眺めながら
サーターアンダギーを食べる
「サーターアンダギー、美味しいね」
「ああ、間違いないもんな。
食べてる内に、喉が渇くが美味いな」
もすもすしながら
サーターアンダギーを食べて
駐車場に戻って
レンタカーに乗り込むと
「さて、丁度いい時間だしな。
今夜の宿に向かうか…」
「いいよ~、ナビセットする?」
「いや、ナビは要らないと思うぞ?」
今日の宿泊先に今から向かうと
杏寿郎が言ったので
ナビをセットして欲しいと依頼すると
ナビのセットは不要だと…言って来て
「このまま…県道を、恩納方向に
真っすぐ10分程進んで貰えれば。
何せ、目立つからな。迷いようもないぞ?」
「ここから…車で10分程?
って、丁度ホテルが密集してる所じゃない?」
道の駅許田から恩納方向へ10分
その辺りには丁度ホテルが
沢山立ち並んでいるエリアで
どこだろう…と思いながらも
道の駅許田の駐車場から左折して
県道に出ると 恩納方向へと走り出す
「まぁまぁな所?
それとも…ちょっといい所?」
「成瀬さんがな…、こっちはどうだって
勧めてくれた…と言えば…大体想像できるだろ?」
「ブセナテラス?」
「もうちょっと、向こうだな」
「もうちょっと…?
リッツカールトン?」
「ああ、近いな。お隣さん位だ。
あの人からは、リッツカールトンと
ハレクラニも勧められたんだがな…。
世話になるには…気が引けたからな」
その杏寿郎の言葉に
今日の宿泊先が分かったのだが
リッツカールトンとハレクラニは
ハイクラスホテルだから…
成瀬さんのお世話になるのはと言うなら
成瀬さんがおススメして来そうなホテルで
リッツカールトンとお隣さんと言えば…
「分かった、今日のホテル。
確かに…成瀬さんが好きそうなお部屋が
あそこのホテルにあった気がする。
あの…ちょっと、変な形の客室」
みくりがウインカーを出して
あるホテルの駐車場へと
レンタカーで入って行って
「奥さん、ここで大正解だ。
オリエンタルホテル 沖縄リゾート&スパ」
「良かったぁ~」