第115章 2回目のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
小さな敷地面積の建物に
色々なお店がギュギュっと
詰まっている感じの雑多な印象がする道の駅で
入口にほど近い宝くじ売り場を
杏寿郎がチラッと見ていて
「どうだ?奥さん、
買って行かないか?宝くじ。
確かこの道の駅の宝くじ売り場は…
高額当選で有名らしいぞ?」
「あー。でも妊娠中は…
いい事にも悪い事にも”当たりやすい”って
昔から言うもんね、宝くじも
良く当たるって聞いた事あるよ…。
折角だし、買ってみようかな」
そう言ってそれぞれ 10枚づつ
ドリームジャンボ宝くじを購入して
1個 80円のもずくの天ぷらを
購入して一緒に座って食べて
「奥さんなら、5億当たったらどうする?」
「まずはお家建てて、車買い替えて。
それからそうだなぁ…、やっぱり
5億当たったら、モルディブの
水上コテージに泊まりたいかなぁ。
後は…何かな?お互いの両親連れて
沖縄でもいいし、ハワイ旅行とかしたいかな。
あーでも…パッと今考えて
思い浮かぶのってこれぐらいかなぁ?」
杏寿郎は?何かある?と
奥さんがこっちに聞いて来て
「そうだなぁ…、俺は…
どこかにクラウドファンディングして
積み立てじゃない方のNISAでもするか。
後は…そうだな、月の土地でも買いたいな」
「月の土地?月の土地なんて売ってるの?
てか、その土地…勝手に売買して
月の人に怒られないの?
と言うか、どうやって行くの??そこまで」
「奥さんの中では、月に先住民が
居る前提になってて、買った土地に
行くのが前提なってる所からだな…」
そんな物を買ってどうすると
言いたそうな顔をしながら
杏寿郎に質問をして来て
「それこそ、絵に描いた餅だよ~」
「良いだろう?ロマンがあって。
何せ、月の土地だからな」
「月の土地…買うなら、
絵に描いた餅じゃなくて、
まん丸のお月様みたいな丸餅の方が良いよぉ」
「それは…あれか?古宇利島の
あの琉球神話の2人の話を言ってるのか?」
奥さんからすれば
月は食べられないけど
餅は食べられると…言う事か…
「餅は無いが、あれはどうだ?奥さん」
そう言って杏寿郎が
1個売りをしている
サーターアンダギーを指差して来て
「サーターアンダギー、好き、食べる」
「どうする?味、何がいい」
「黒糖がいい」
「黒糖な…、奥さんはそこで、待っててくれ」