第115章 2回目のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
天井は結構な高さのある
吹き抜けの造りになって居て
木目の美しい解放感のある空間になって居る
八角形のカウンターが中央にあって
そのカウンターの奥に
パイナップルワインの醸成機を
イメージして作られたと言う
大きなパイナップルの形をした
木製のオブジェが一際目を引いていて
「凄いな、巨大な…パイナップル…だな」
「え?なにこれ?芸術的なんだけど…」
そう奥さんが芸術的だと言ったのも
強ち…言い過ぎと言う事もなくて
洗練されたこの空間と
木が調和するデザインは
世界最大級のデザインコンペである
Aʼ Design Award & Competition 2020-2021
にて銀賞を受賞したと言う…
お洒落な建築デザインが光る空間なのであるが
さっきから奥さんは
上の巨大な木製のパイナップルばかり見ていて
「奥さん…ここのワインは…
国内の賞も受賞してるワインらしいぞ?」
「え?ワイン?ああ、ワインね。
忘れてたや、すっかり。
上が凄すぎて、上ばっかり観ちゃってた。
てか、凄いね、これ、綺麗。
これは、美しい…いつまでも見てられる
ああ。運転…私がするから
杏寿郎は試飲していいよ~。私は上見てるから」
そう言ってまだまだ上を見たそうにしてたので
そこに立っているとワインを買う人の
邪魔になりそうだったので
端に置いてあった椅子に奥さんを誘導して
ここで好きなだけ上を見てていいと
その椅子にみくりを座らせて
このワイナリーで扱っている商品は多いが
価格帯も割とリーズナブルな感じで
すっきりとして飲みやすい味のワインが
多いのが印象的だったし
奥さんが妊娠中だから飲めないが
ライトボディの軽めが多い印象だったので
味的には俺の好みと言うよりは
奥さんの好みのが多い感じだったが
中央のカウンターでは
1000円で9種類のワインから
好きな3種類を飲み比べ出来るので
その9種類のワインから3種類
辛口のワインをセレクトして貰って
カウンターで昼間から
パイナップルのワインを
俺が飲んでいる間も
奥さんがこっちを探してキョロキョロでも
するのかと思って見ていると
まだ飽きずにずっと俺の
頭の上の木製のオブジェを眺め居ていて
まだ撮影をしていなかった様で
そのまま写真撮影を始めて
奥さんと自分の頭上を交互に見てみたが