第115章 ２回目のハネムーンは…　前編　お相手：煉獄杏寿郎現パロ

イモガイ科の貝は
貝殻のコレクターの中でも
色々な種類があり模様も美しく
人気の高い貝の様で

こうして並んでいるのを見ていても
貝殻の形は同じなのだが
その色味の違いを楽しむ事が出来る

イモガイがイモガイと呼ばれる所以なのだが
その貝殻の見た目が里芋みたいだから
イモガイなのだそうだ

「杏寿郎、見て見て。
ヒオウギ貝が綺麗に並べてあるよ～」

そう言って円形のショーケースに
小さなホタテの様な形の貝が
綺麗に放射線状に並べられているが

その色がかなり特徴的で

赤　紫　黄色　オレンジ　ピンクと

かなりカラーバリエーションがあるし
それに何よりも発色が凄いな

「ヒオウギ貝は…食べられるよ、
あんまり流通しないけどね。
主にアコヤガイと同じで
真珠の苗床に使うんだよ。
そんなに生産量もない貝だからね、
愛媛の特産だからふるさと納税の
返礼品になってるよ、ヒオウギ貝」

「美味いのか？見た目はホタテぽいが…」

「貝が、このサイズだからね、
身も当然小さいけどホタテよりも
甘味が強くて美味しいって言われてるけど、
私は…ヒオウギ貝を…食べるんだったら
こっち。こっちを食べるかな？」

そう言ってそのカラフルなヒオウギ貝の
近くにディスプレイされている
団扇の様な丸い形の
こちらもまたホタテの様な形をした
ツルツルとした凹凸のない
上が赤下が白の紅白の貝で

「これはね、ツキヒガイって貝ね
さっきのヒオウギ貝とは
同じイタヤガイ科なんだけどね？
こっち…これを、食べたい。
食べたいんだけど、売ってないの」

「確かに…この貝も…見た事ないな…」

「鹿児島の辺りで獲れるらしいよ？
私は、個人的に…ホタテの
上位互換だと思てるんだけどね？
このツキヒガイの事は、あったら
買いたいし食べたいんだけどねぇ～
極々まれぇ～にスーパーに入る時あるよ」

「そんなに美味いのか？この貝が
ホタテよりも、上？」

「気まぐれクックの
かねこさんの動画にも、
たまに出て来るよ、ツキヒガイ。
かねこさんも、美味しいって言ってるよ。
私は、お刺身が好きかな。貝柱は
小さめなんだけど、甘みが強いの」

珍しいけど高い貝ではないので
冷凍で良かったら今度
楽天で注文して置くねと
俺が食べたそうにしてたからなのか
みくりにそう言われてしまった

「杏寿郎、ホタテ好きだもんね」