第115章 2回目のハネムーンは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
まだ…施設が営業したりするには
早い時間だったからか
杏寿郎が橋を渡った先にある
車で3分のチグヌ浜へ向かう様に言って来て
ここには”始まりの洞穴”と呼ばれる
この…古宇利島が愛の島と呼ばれる
由縁となっている…
ある伝説にまつわる場所があって
沖縄版のアダムとイブの様な伝説が
琉球神話の中にあるらしく
始めての人類が地上に降り立って
生活をした場所が…この始まりの洞穴らしい
「じゃあ、ここが…その2人の
カイロウドウケツだったって事だよね?」
青い海を眺める事が出来る
洞窟のなかから一緒に沖縄の海を眺める
「そう思うと、始まりの洞穴は
中々ロマンチックな、神話の場所だな」
ロマンチック…とそう杏寿郎が
ここを例えて来たけども…
「何でも…その神話では、
この島で男の子と女の子が
毎日空から神様が落としてくれる
餅を食べて生活してたらしいぞ?」
そうしている内に
子供だった2人も成長して来て
知恵がつく様になり
その毎日神様が与えてくれる餅を
全部食べないで残して蓄える様になったらしい
それを知った神様は餅を落とすのを
止めてしまって それに驚いた二人が
空に向かって餅を恵んで下さいと
何度もお願いをしたのだが
餅が空から降って来ることは無かったのだそうだ
それから二人は…生きる為に
働かざるを得なくなり
私からすればそれまで餅だけ食べて
ぐうたらしてたのかと驚いてしまったのだが
そんな ある日…ふたりは
浜辺で海馬(ザン)が交尾をするのを見て
男女の交わり…を知って
それまでは恥ずかしいと思ってなかったのに
陰部を葉で隠す様になったのだそうだ
この島の人達はこの2人の子孫で
この島から沖縄に
ふたりの子孫たちが増えていったのだそうだ
「何か…どこかで…聞いた様な気がするな。
でもさ、海馬ってタツノオトシゴ??
って訳じゃないよね?」
タツノオトシゴの交尾って…
砂浜ではしないだろし…海の中だろうし
「あれじゃないか?」
「あれって?」
「その海馬は、
ヒッポカムポスなんじゃないか?」
杏寿郎が言うにはヒッポカムポスと言うのは
上半分が馬、下半分が魚の半馬半魚で
海馬とされている生き物なのだそうだが
下半身が魚なら…その…
交尾…って言っても…
産卵した卵に掛ける感じの交尾だから
交わったりしないのではと