第114章 今年の旦那さんの誕生日は… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
黒い服を着たどこかのスタッフらしい
若い男性の人が5人ほど…
こちらのヴィラに真っすぐに進んで来て
『失礼致します。煉獄様ですか?
我々は、成瀬一成様より依頼されて参りました』
そう言って挨拶をして来て
こっちの向かった段ボールを
ドンドン運んでくるから
一体…今から…何が始まるのかと思いつつ
バーベキューセットを配達に来た…と言う
感じではないので 5人で
運んでくるとは思えないし…
『どうぞ、お二人はそのままで…。
こちらが会場のセッティングを致しますので』
会場のセッティングと言われて
何をする会場なのかも
さっぱり話が見えないままに
手際よくその5人の黒いTシャツ姿の
男性達がこの…ヴィラの庭の部分に
部屋の中にあるのと同じタイプの
ベトナムランタンを…どんどん設置して行って
お庭が…あっという間に…
ぷち…ランタンフェスティバルになってしまって
バーベキューグリルしか無かったのに
テーブルセットまで置かれて居て
庭の端には…置くだけで
設置できるリゾート風の
バーカウンターまで設置されてしまって
お庭が…すっかり…20分程で
パーティー会場になって居たのだが
食材を届けてくれない辺り…
何となくには杏寿郎にも
嫌な予感はしていたのだが
冷蔵庫で冷えていた
プレゼントボックスを開けると
中には成瀬からの手紙があって
お誕生日プレゼントそこに届けるからね
…とだけ…その手紙には書かれて居たから
要するに…これが…成瀬さんからの
俺への誕生日…プレゼントの様だが
食材は…その後すぐにここに届いて
いや…届いた…だけじゃなくて
調理…済み…と言うか…
ライブキッチンで目の前で
シェフが焼いてくれるスタイルで…
提供してくれる…様で
俺が火を起こしたバーベキューコンロと
設置した簡易キッチンにセットした
ガスの大型のコンロでシェフがあの
大きな夜光貝をつぼ焼きにしていて
大きなウシエビも塩焼きにされている
その傍らでもう一人のシェフが
クーラーボックスから
カラフルな色をしたシャコガイを見せて来て
「シャコガイって、こんなに
色んな色あるんだ…味…同じですか?」
ピンクのシャコガイと
ブルーのシャコガイは
同じ味だと向こうのシェフが言って来て
手際よくシャコガイを捌くと
お刺身にしてくれて
どうぞ…と提供してくれた