第114章 今年の旦那さんの誕生日は… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
杏寿郎から教えて貰った
ここの映えそうなヴィラの名前を
ネットで検索してリンクをLINEで送って置いた
部屋の窓から見える
まるで1枚の絵の様に窓のフレームで
四角く切り取られたこのフクギ並木は
こうしてこの特等席から 今
この風景を眺めている
私と杏寿郎…だけの物で
「どうだ…?みくり。海も良いが…
フクギ並木の眺めも…悪くないだろう?」
自分の隣に座って
杏寿郎がコーヒーを飲みながら
そのフクギ並木を眺めていて
「うん…、そうだね…。
このフクギの並木は台風の多い沖縄で。
この備瀬の集落を守って来た…
防風林になって居るらしいね」
「そうだな…、樹齢が300年ほどの
フクギもあるらしいからな…、
その頃から…ずっと…ここにあった訳だ。
一服したら、外にあるコンロに
火を起こすから、バーベキューの用意をしよう」
玄関の前にバーベキューコンロがあったから
今夜の夕飯はバーベキューの様だった
沖縄には…バーベキューセットを
宅配してくれる業者があるらしくて
頼めばコンロや設営や火起しまで
全部してくれるらしいが
コンロのレンタルはヴィラで出来たので
後の不足の備品と食材のセットを
その業者で予め手配をしてくれていて
もう届いている下拵えが出来ていて
後は焼くだけになっている
バーベキューセットが冷蔵庫にあるらしいので
杏寿郎がコーヒーを飲み終えて
一息ついたらバーベキューを始めようと
杏寿郎が言って来て
ビールとかも冷蔵庫に冷えてるから
適当な頃に…持って来てくれと言われたので
杏寿郎が飲んだコーヒーのカップと
自分がお茶を飲んだお茶の湯飲みを
キッチンのシンクで洗うのに運んだ
リビングのソファの隣にある
綺麗な大きな作業台を兼ねた
カウンターキッチンがあって
キッチンとしては小さいシンクと
IHの卓上コンロと独り暮らし用のサイズの
冷蔵庫のあるキッチンとしての規模は
最低限…のキッチンがあって
バーベキューをする為のトングやら
食器類はひとしきり4つずつ
種類を揃えて揃えられているから
ここは4人まで…の定員の様だった
カップと湯飲みを洗って
備え付けの食器のカゴに伏せておく
確か…冷蔵庫…に…
バーベキューの食材が
下拵え済みで入っているらしいので
その…独り暮らしに丁度いいサイズの
グレーの冷蔵庫を開くと…