第114章 今年の旦那さんの誕生日は… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「たまたまだったんだが、真っ白で、
カイロウドウケツみたいだろ?」
フクギ並木の中の小さな隠れ家の様な
そのビィラのドアを杏寿郎が開けてくれて
中に入る様に促して来て
玄関のドアがガラス製なのだが…
そのガラス戸の向こう側に
沢山のランタンがぶら下がってるのが見えた
「ちょ、杏寿郎…、お部屋の中が
ランタンフェスティバルになってるよ??」
「ああ、ここは。
そう言うタイプのヴィラだからな。
奥さん好きそうだなっと思ったんだが、
奥さんの好きそうな感じじゃないか?」
「好きそうな感じっ、それも
とっても、好きな感じだよ。
凄い、素敵。凄いね、可愛い~」
そう言って部屋の中心にある
ガラスで囲まれた中にある
カラフルなランタンを眺めていて
「ねぇ、これさ…飾ってあるだけ?」
「勿論、光るぞ?ランタンだからな」
「光るのッ?これ全部?」
「暗くなったら、ランタンに
明りを付けて一緒に眺めよう。
今はまだ明るいからな。
ここの特等席から、一緒に
フクギ並木を眺めるのはどうだ?」
そう言ってランタンの方を見てて
全然気が付かなったけど
部屋の左の壁側に
一段掘り下げて作られている
居酒屋の掘りごたつ席の様な
ちょっとしたスペースがあって
中央は細いテーブルが設置されて居て
ここでコーヒーとかを飲んだり出来そうだ
そのテーブルの下が1段下がってるから
足を伸ばして寛いで座れそうで
座る部分は木でベンチの様になって
少し高くしてあって
赤色の座布団が置いてある
「わぁあっ、凄い、ここも素敵だね…
この窓から、外のフクギが見えるんだね」
「良いだろ?ここから眺める
フクギ並木は…悪くなさそうだろう?
奥さんはそこでゆっくりしててくれ
コーヒーとお茶…淹れて来るからな」
そう言って杏寿郎が
自分のコーヒーを淹れるついでに
私のお茶を淹れて来ると言って
部屋の奥へ向かって行ったので
そのフクギ並木が見える特等席の
窓際の方の座布団の上に座って
ここから見えるフクギ並木を
自分のスマートフォンに納めて
この場所から見る
あの可愛いランタンも写真に撮って
みくりと蜜璃と…それからしのぶにも
その画像をLINEで送って置いた
みくりからはその映えそうな
場所の詳細をと聞かれて
「ねぇ、杏寿郎…ここ、何て名前なの?」
リビングにいる杏寿郎に声を掛ける