第114章 今年の旦那さんの誕生日は… 後編　お相手：煉獄杏寿郎現パロ

「でもね…、やっぱり
イルカショーに出演するイルカは
ストレスが掛っちゃうみたいでね。
外国とかでは、イルカショーとんでもないって
良く言われてるのは…その辺りもあるんだけどね」

そう言えば…イルカショーが
どこの水族館でもしてるのは
日本ぐらいだとか聞いた事があるな
諸外国では動物虐待に当たると言われて居て
イルカショーがない国が多いらしいしな

「飼育下で大体３０～４０年って
言われてるけどね、イルカショーに
出てるイルカさんは…その…寿命がね…。
大体…７年位だって…話らしいよ？」

どれだけ…イルカショーで
イルカの寿命を削ってるのかと…
みくりの言葉に驚いてしまったのだが

「ん？ちょっと待ってくれ…。
その…オキちゃんとやら…は…
今も現役…なんだよな？」

「そうだよ、オキちゃんは現役で
ショーに出てるし、日々
オキちゃんは４８年の
飼育記録更新中だからね。
それに…オキちゃんはさっき言ったけど
ミナミバンドウイルカで
バンドウイルカとは別のイルカだよ？」

そう言えば…前に…水無瀬島で
イルカの話を奥さんがしていたか
バンドウイルカが最多飼育数で
その次が小型のカマイルカだとか…

「前に…日本の水族館にいるイルカが
大体が、バンドウイルカだと言ってたか」

「そうそう、それね。
オキちゃんはミナミバンドウイルカで
日本国内で唯一飼育されてる、
ミナミバンドウイルカなんだよ」

「日本で…１頭だけ…なのか？」

「うん、そうみたい。
あ、ショー始まるね」

普通にイルカショーを…
こんな風に楽しめる日が…
水族館から…消えてしまう日が来るのかと

そんな事を…考えながら観ていたが
いつの間にかショーを普通に楽しんでいて

相変わらず奥さんは
持っていたタオルで涙を押さえていたので

「イルカショー…泣けるぅう」

ちらっと周囲を確認したが
泣いてる人…奥さんぐらいだろ…
と思ってたら…向こうの方にも
同じ様な行動をしてる女性が見えて

ショーが終わった後も…
目が落ち着くまで付き合って
丁度イルカにエサやりが出来るらしくて
イルカにエサをやったりして
隣にあるウミガメ館でウミガメを観て

そこから…駐車場の方へと戻る道中にある
お土産を売っているショップを見たりして

お土産物売り場に…良くあるクジを
運試しに２人で引く事にしたんだが