第114章 今年の旦那さんの誕生日は… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
そう一瞬慌ててしまったのだが
杏寿郎が視線を逸らせながら
自分の後方を気にしてる様だったので
キス…されちゃうかと思って
どきどきしてしまって
何だか損した気分になってしまったのだが
「流石に…、ここは…厳しいか…」
そのまま順路に沿って
手を引かれて移動する事になって
名残を惜しむ暇も与えて貰えなかったのだが
サンゴの部屋と言う小さい水槽が
並んでいるエリアでは
沖縄の海に住んでいる
猛毒を持つ生物が実物と
レプリカで展示をされていて
どの部分に毒があるのかを説明してあって
もしその生物に出会ったら
応急処置の方法などを…説明していて
確か何かで…割とその辺の
ビーチにも刺されたら即死する…
煙草を一服する暇しか無くて
病院に搬送する暇もない…貝がいるって
そんな話を聞いた事があるけど
多分この貝だろうな…
アンボイナガイ…
地元ではハブガイとかハマナカ―と言う
通称で呼ばれているらしくて
これに刺されると…運ぶどころか
浜の中ほどで死んでしまうからだとかなんとか
そんな恐ろしい話だった気がするな…
「どうしたんだ?奥さん。
そんなにその貝が気になるのか?」
「沖縄ってさ、あっちこっちに
ビーチがあるでしょ?でも
沖縄の地元の人って海で泳がないって話」
「海にハブクラゲが居るからか?
ああ、でも…ばからもんとかでも
島の人間は水着着て泳がないって言うもんな。
沖縄の人も、水着で泳がないって
テレビか何かで言ってたの聞いたことあるぞ」
「でも、海には入らないけど
頻繁に海でビーチパーティーするんだってさ」
砂浜でDJブースとか作って
シャンパン片手にパーティーでもするのかと
そんなパリピなビーチパーティーが
杏寿郎の脳内で想像できてしまったのだが
「パリピな感じなのか?」
「いや、そう言うのじゃなくて…ね
BBQして、オリオンビール飲んで
偶に三線弾いて歌ったりとか、
飲んで食べて楽しむって感じらしいよ?」
2人以上でビーチで飲み食いすれば
ビーチパーティーだ…と定義されるらしいけど
「まぁ沖縄の海を見ながら
オリオンビール片手にして
飲みながらするBBQは格別だろうな」
その先にはサンゴ礁への旅と言う
大小様々な水槽があるエリアに繋がっていて
奥さんは円柱の様な形になって居る
伊勢海老やらセミエビ ウチワエビ等の