第114章 今年の旦那さんの誕生日は… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
アプリのカメラをかざすだけで
名前や解説が表示されるだけでなくて
図鑑に自動で登録されるみたいで
自分だけの美ら海図鑑を作れるらしく
その他にも
水槽の案内をしてくれる機能や
中のショップやレストランで
使用する事が出来る割引クーポンや
イベント情報や混雑状況も知る事が出来るらしい
タッチプールの次には
天井から太陽光が差し込んで来る
サンゴの海と言う水槽が見えて
色んな種類のサンゴや
ナンヨウハギやチョウチョウウオなどの
熱帯の魚を楽しむ事が出来る
アプリの説明によれば
この水槽には約80種類
440群体のサンゴが展示されていて
絶えず目の前にある沖縄の海から
新鮮な海水を水槽に引き入れている
オープンシステムと言うシステムを
使っている水槽らしく
今もこの水槽の中でサンゴたちは
成長をしているのだそうだ
平坦な形ではなくて
湾曲をした複雑な形の水槽には
絶えず陽光が差し込んでいて
キラキラと水面が輝くのが下から見えていて
沖縄の空と太陽と海を
海側からの視点で楽しむ事が出来る
うっとりと…目を細めながら
みくりがその水槽を見上げていて
かりゆしの水族館にも行ったから
どうだろうかと心配してたんだが
奥さんのこの様子を見る限り…
美ら海にも…来て正解だった様だな
「凄い…、綺麗…、キラキラしてて
明るい水槽…だねぇ…、ずっと
ここで眺めて居たいぐらい…」
「別に、何にも予定も無いし…
ずっと、閉館まで居ても良いがな?」
「でも…、あっちも見たいよ…
さっきから、あっちの水槽も気になってるもん」
そう言ってそのサンゴの海の水槽の
すぐ隣にある水槽が見たいと言って来て
さっきの水槽がサンゴがメインなら
こっちの水槽のメインは
色鮮やかでカラフルな熱帯魚達だ
ルリスズメダイやカクレクマノミ
ツノダシにハタタテダイ
ナンヨウハギにヒメフエダイ
その色鮮やかな色に目を奪われていると
上から絶えず注ぎ込む太陽の光が…
水槽の中で光の柱を作っていて
幻想的な光景が広がっているのに気が付いた
しばらく…杏寿郎と2人で
並んでその光の柱を眺めていると
腰に腕を杏寿郎が回して来て
ぐいっとお互いの腰と腰を寄せられてしまって
杏寿郎の方へ視線を向けると
そのまま顔を近付けて来るから
まさか…ここで…キス…するつもり??