第114章 今年の旦那さんの誕生日は… 後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
自分の新品のストローを袋から出して
杏寿郎のジョッキのルートビアの
その黒い液体に挿してちゅーっと吸い込むと
「…――――!!!?」
「どうしたんだ?奥さん、
そんな驚いた顔をして衝撃的な味だったか?」
「ギネス…に、イソジンのうがい薬の
原液を入れて…、サロンパスを漬け込んだ
そんな感じの味がする…ッ…、うへぇ~。
でも…美味しいかって言われたら
美味しいって言えないけど、飲めない程…
どうしようも…無くない感じ…。
杏寿郎は…飲めるかも…大丈夫そう…」
「どれどれ、俺も飲んでみるか…」
自分のオレンジフロートで
口直しをしているみくりを
横目にしながら杏寿郎が
ルートビアのジョッキを傾けると
ゴクゴクと喉を鳴らして飲んでいる
「うん…。確かに…言われてみれば
ハーブの独特な味と香りがするな。
確かにギネスぽい様な香りもするし…
イソジンぽい感じも、サロンパスぽさもあるか。
癖は強い感じだが、悪くないな…
ドクターペッパーぽくもあるか…
ドクペ好きなら、好きそうな系統だな…」
ルートビアを片手に顎が外れそうな
ボリュームのハンバーガーを
食べる杏寿郎はこのお店の雰囲気にも
マッチしてる感じがするのは
その髪の毛の色…の所為なのかも…
ラビオリは杏寿郎とシェアして
お腹も一杯になって
A&Wを後にしてレンタカーで
更に本島を北上して行く
ランチをした名護市(なごし)から
車は本部町(もとぶちょう)に差し掛かる
本部町は沖縄と言えば
誰もがここと名前を挙げる
沖縄の人気ナンバーワンの(であろう)
観光スポットである美ら海水族館がある
「奥さんは…、水族館…にもう気持ちが
行ってしまってるだろうが、その前に
海の上のドライブをちょっと楽しんでからな」
そう言って向かった先は
美ら海水族館からは
車で15分ほど近い場所にある瀬底島で
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沖縄のこぼれ話…
美ら海水族館からほど近い場所にある
琉宮城蝶々園と言うオオゴマダラと言う
大型の蝶々が飛び交う温室のある
観光スポットがあったのですが
2021年に閉園しているそうで…
毎回沖縄に行く度に
訪れていたマイナースポットだけに
煉獄さん夫婦にも行かせたかったのですが…
ガイドブックに名前無いなって
思って調べたらそうだったようでして…