第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
いつも一緒に旅行に行く時は
サンセットを眺めるのが
定番になっているから
今日は沖縄のサンセットを
杏寿郎はどこから眺めるつもりなのかと
みくりは思って居たのだが
旦那さんはこの海が見える
大きなソファのあるテラスから
一緒にサンセットを眺めようと言って来て
「でも、まだ…日、沈まないよ?」
「じゃあ、お茶でも…頂きに行くか」
そう言ってお茶でも飲みに行こうと言うので
部屋の探索を私的には
もう少ししたかったのだが
自分達の部屋を後にすると
「カフェにでも行くの?」
「いや、カフェも併設されてるが
今から行くのは、
カフェじゃなくて道場の方だな」
お茶を飲むのに向かってる先が
道場ってどう言う事なのか??と
杏寿郎の言っている意味が分からないままに
星のやの敷地を歩いていると
屋根のついた板の間になっている
道場…らしい建物が見えて来て
ウエルカムドリンクとして
沖縄の伝統茶である
ぶくぶく茶をこの道場で頂けるらしい
この道場…では…アクティビティとして
沖縄空手を…体験する事ができるらしくて
だから…本当に道場である事は確かなのだけども
板の間の好きな所で座って待っていると
大きな30センチほどある
木の鉢を使って
まるでホイップを泡立てる様にして
ぶくぶく茶を専用の道具で
泡立ててくれる様子を見学して
お盆の上にお茶請けと一緒に
ぶくぶく茶が提供される
「わぁ、ふわふわのかき氷みたい~」
そのふわふわの泡がこんもりとなっている
ぶくぶく茶は真っ白なかき氷の様な
そんな見た目をしているが
このアワアワのお茶は
泡と…お茶を一緒に嗜む物らしく
このぶくぶく茶と言うのは2層の
種類の違うお茶で出来ていて
ベースである玄米茶の上に
さんぴん茶の香りのするお米のお茶で作った
ふわふわの泡が乗っているのだそうだ
飲み方のお作法についても
レクチャ―して貰って
器を手にして 一礼をすると
器を回して正面をさけて
少し…口を開いた状態で
泡と一緒にお茶を頂くのだそうだ
ふんわりとほのかなさんぴん茶の
ジャスミンの香りと玄米茶の
お米の香が口の中に広がって
ほっとする様な味わいだった
こんな風にお茶が泡立つのは
沖縄の硬水を使っているかららしく
だからぶくぶく茶は他の地域にはない
沖縄の独自のお茶なのだそうだ