第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
南国らしい植物が沢山見れる
東南植物園を後にしてレンタカーで
30分程走って辿り着いたのは
読谷村(よみたんそん)と言う場所で
有名な観光スポットは残波岬や
座喜味城跡 それから冬の
琉球ランタンフェスティバルが人気の
体験王国むら咲むらなどがあるエリアだ
一度宿泊してみたかったと
杏寿郎が言っていた
本日の宿泊先…のホテルが読谷村にある
沖縄のグスクと呼ばれるお城の
城壁の様な物に囲まれた場所の奥に
目的地があると言うことらしく
どこかの砦にでも…侵入してる気分だが
その中には畑が広がっていて
こんな所に畑?とみくりが思って居ると
南国らしいブーゲンビリアや
ハイビスカスの花やフクギの木が見えて
ゆったりとした贅沢な時間が
ここでは約束されて居る様な
そんな特別な空間がそこにはあって
「沖縄には別の場所にも
星のやはあるんだけどな…、
こっちの読谷村の星のやの方が
ゆっくりと寛げそうな雰囲気だったからな」
客室は真っ白な砂浜にそって長い低い
建物が連なっているのが見えて
チェックインを済ませると
ルームキーを受け取って
移動もワクワクとする様な整えられた
綺麗な通路を歩いて移動する
どのお部屋からでも沖縄の海が見えて
鮮やかな沢山の緑に囲まれている
ハルと言うタイプのお部屋らしく
ドアを開けて中に入ると
黒い長いテーブルのある
土間ダイニングが見える
土間ダイニングは一面のガラス窓で
外からも見えているのだが
杏寿郎が言うにはお夕飯はこの
土間のダイニングで摂る事が出来るらしく
下拵えを済ませてお部屋まで
持って来て貰えるらしい
「折角、こんなダイニングがあるなら
このダイニングで食事…摂りたいだろう?」
「うん、素敵…」
その奥に見えている ベッドルームには
沖縄の伝統の紅型の柄に壁紙が使われて居て
鮮やかな色彩が美しい
「ダイニングも素敵だけど、
ベッドルームの紅型の壁紙もお洒落だね」
「ベッドルームの奥のテラスからは
ソファで寛ぎながら海が眺められるぞ?」
ベッドルームの向こうの窓からは
沖縄の海が見えていて
大きなグレーのソファが備え付けてあって
ソファにはクッションも沢山置いてあるから
好きな様にソファの上で寛いで過ごせそうだ
「サンセットの特等席を用意したんだ、
だから、ここから…一緒に夕日を見よう」