第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「みくり、窓開けて走っていいか?」
「うん、いいよ。確かに
この道は…窓開けて、お天気の日に
ドライブしたくなる…のは、納得だよ」
沖縄の青い空を見ながら
潮風を感じて
真っ青な海を貫く 一本道を走る
走っているだけでテンションの上がる道で
「勿論、寄るだろ?海の真ん中の道の駅」
杏寿郎が声を掛けて来て
海中道路の途中にある
道の駅あやはし館の駐車場に車を停める
船の形をした建物の道の駅で
お土産を適当に購入して発送の手続きをして
また海の上のドライブを再開して
最初の島である平安座島から
更に橋を渡って行くことが出来る
浜比嘉島へと車が向かって行く
「さて、浜比嘉島で昼にするか」
確かに…丁度…お昼時…だけど…
こんな小さな島に飲食店あるの?
とそんなみくりの心配は他所に
杏寿郎は島の中を移動していて
辿り着いた…のは…昔ながらの沖縄の古民家で
手書きの文字で
”古民家食堂 てぃーらぶぃ”と書かれて居て
杏寿郎が言うには
てぃーらぶぃと言うのは
沖縄の方言で日向ぼっこと言う意味らしい
築90年だと言う 昔ながらの建物は
お店と言うよりも…親戚のおばちゃんの
家にでも遊びに来た様な
初めての場所なのにどこか心地いい
「この辺りでは有名店なんだがな、
予約が出来ないんだ」
席の片付けが出来るまで
中庭で待っていて欲しいと言われて
ハイビスカスの花を眺めながら
中庭に置かれている手作りの椅子に座って待つ
どうぞーっとしばらくすると声を掛けて貰って
建物の中に入ると縁側に畳を置いた上に
テーブルと座布団が置かれた席に案内されて
手書きの文字の
シンプルなメニューを渡される
ソーキそばのお膳を2つ注文して
杏寿郎は単品でもソーキそばと
ひやしもずくそばを注文していて
お膳には追加料金で
コーヒーとぜんざいを付ける事ができるらしく
私はぜんざいを杏寿郎は両方付けて貰って居た
そんなに待ってないのに注文した
料理が運ばれて来て
元気のいい具合のいい店員さんの
接客もとても気持ちのいいお店だった
お膳には小鉢とじゅうしぃと言う
もずくが入った
炊き込みごはんが付いて来る
小鉢もふーちゃんぷると
オクラとジーマミ豆腐の素揚げがついていて
ソーキそばのソーキもほろほろで
小鉢もじゅしぃもどれも美味しかった
「美味いッ!」