第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
どんな物を食べているのかを
説明してくれて
昆虫やら鳥の卵を食べるなら
肉食…と言うよりも雑食なのではと
思ってしまわなくもないが…
「キンカジューには、肉を噛みちぎる為の
発達した犬歯があるんだよ、だから
分類はキンカジューは肉食なんだってさ」
『でも、その発達した犬歯が
邪魔になってしまって、キンカジューの
お食事風景は…、とても汚いと言われて居ます』
そのその食事光景を知っている
スタッフの人が苦笑いで言って来て
クリクリとした愛らしい目をした
進化の方向性を間違えて居そうな
キンカジューをしばらく眺めると
下の階に続く階段が見えて
階段を降りて下の階へと移動する
一段と暗めの照明のエリアには
四角い剥き出しの水槽が
綺麗に並んで設置されていて
カクレクマノミやチンアナゴ
縞々のゼブラウツボや
セミの様なセミエビ
その他にも綺麗な赤いエビもいて
奥さんは相変わらず
黄色いボディに黒のドット柄の
ミナミハコフグを可愛い可愛いと
あっちこっちの角度から眺めていて
「奥さん、さっき上から見た水槽があるぞ」
一部が湾曲して半トンネル状になった
見事な珊瑚礁の熱帯の海の水槽には
ナンヨウハギやチョウチョウウオ
ツノダシやヒフキアイゴと言った
熱帯の海の水槽でお馴染みの顔ぶれの姿がある
「沖縄で見ると…、
沖縄の海の魚って感じがするな。
あっちにはクラゲが居るのか…」
「クラゲ?クラゲ見たい」
背の高い柱の様な
円柱型の水槽にクラゲが展示されていて
定番のミズクラゲに
カラフルな色をしている
カラージェリーフィッシュ
沖縄でクラゲと言えば…の
ハブクラゲも展示されていた
その先には巨大な5枚のパネルが並んでいて
水族館には展示出来ない様な
ダイオウイカやリュウグウノツカイ
やオオカマスやジンベエザメを
映像で楽しむ事ができる
「新しい水族館は
デジタルとの融合が…多いな」
「凄いね~、面白いね。
でも、それが出来るんだったら、
私は水族館に展示できない一角を
是非とも展示して貰いたいよ~」
この水族館は最後に大水槽を見て終わるという
珍しいパターンの水族館で
しばらく大きな水槽を一緒に眺めて
スーベニアショップに立ち寄る
「これ、買ってもいい?」
そう言って奥さんが
ジンベエザメにシーサーが乗った
ぬいぐるみを持って来て