第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
その奥にはフンボルトペンギンの
水槽が見えていて泳いでいる姿が見える
この前の長崎のペンギン水族館に比べたら
普通の水族館だから物足りなく感じてしまう
「杏寿郎…見てッ!あそこ、あそこの床…」
ペンギンの先に進んでいたみくりが
興奮気味にこちらを呼んで来るから
何がどうしたんだとそっちへ行くと
下の階にある大水槽をガラス張りの床から
見下ろす事が出来る様になっていて
「凄いねっ、大水槽が湾曲してて
下から見上げるのとかさ、
トンネルになっててくぐれるのとかあるけど…
上から見下ろすタイプは珍しいかも…」
「ちょっとした浅い水槽で…
それこそ、アクアトピアの…
足元を鯉が泳いでるのとかならあるが…
大きな水槽を見下ろすのは…面白いな」
その向かい側には波打ち際を再現した
トンネル状にくりぬかれた岩場の下の
浅瀬になった部分にカラフルな熱帯魚が
泳いでいる姿を見ることが出来て
「ゴシキエビとニシキエビも居るね
沖縄って感じがする水槽だね…ここは」
「奥さん、この先に…
コツメカワウソが居るぞ」
「わぁ、って、キンカジューが居るッ!!」
みくりはコツメカワウソが好きだと
そう言っていたので伝えると
何故かそっちではなく…キンカジューと言う
生き物の方に釘付けになっていて
「何だ?…可愛らしい顔をしてるが
サルの仲間なのか?これは」
大きな黒いクリクリとした目をした
茶色い身体に長い尻尾の
見た目はサルの仲間の様な生き物で
「キンカジューは、サルみたいに
見えるけど、アライグマの仲間だよ。
実は、可愛い見た目をしてるけど、
キンカジューは肉食獣なんだよ?」
この愛くるしい姿からは
キンカジューが生肉を貪る姿が
杏寿郎には想像が出来ないままにいて
「肉食なのか?」
「でもね、お肉食べないの」
「は?どう言う事だ?
今、肉食だと言っただろう?」
「うん、肉食なんだよでも食べないの」
「じゃあ、肉食じゃないんじゃないのか?」
「でも、分類は肉食獣なんだってばっ、
お肉を食べない肉食獣なのっ」
『よくご存じですね、キンカジューは
肉食獣に分類されておりますが。
主な主食は果物、特にイチジクや
マンゴー、アボカドやグアバを食べますが。
その他にも、花や、昆虫、鳥の卵も食べますよ』
そうスタッフの人が…キンカジューについて