第113章 今年の旦那さんの誕生日は 前編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
車は国際通りを那覇市歴史博物館側から
沖縄のモノレールであるゆいレールの
県庁前から牧志駅の方へ
国際通りを端から端まで車で移動して
さいおんスクエアを抜けた先には
国際通りにアクセスのいいホテルが
数軒…建ち並んでいるのだが
その中の1軒のホテルの
敷地にある立体駐車場の前で車を停めて
「今日は…寝るだけ…みたいなのだからな」
「寝るだけ…には、
勿体ない気がするけどな。
ここ…ヒューイットリゾート…じゃん。
沖縄のガイドブックにも、
ここのホテル載ってたよ?
楽天トラベルじゃ…★4以上だよ?」
「いや、あっちの人が…
国際通りに行きたいって言ったら。
ここを凄い、いいホテルですよ~って。
オススメしてくれたんだがな?」
そう言えば…自分で個人手配するよりも
各段に安かったからって
フリープランの日数・飛行機・レンタカー
ホテル・オプションが組み合わせられる
個人向けの旅行会社の
春満喫沖縄フリフリプランとかって
冊子のやつで予約したとかって言ってたな
杏寿郎が言うには
往復の飛行機代を個人手配するよりも
その往復の飛行機代の分の金額で
2泊分のホテル代とレンタカー代が
込み込みくらいのお得さ…のレベルだったらしく
ホテルもホテルでオフシーズン価格だから
かなり…お安くなってたらしい
それなのに…今回は…お金を…
共通の貯金から使いたいって言って来て
ゴールデンウィークに3日仕事した
休日出勤の代休が3日間
そして それとは別に2日間の
有休も取得してるし…そうなると
週末になるんだよな…
「ねぇ、杏寿郎…この旅行ってさ
着替えは多めにある方がいいなって
言ってたけどさ…、3泊4日?
それとも、4泊5日?もしかして…」
「沖縄…、来たかったんだろ?奥さんは」
そう言えば時間に余裕のある
スケジュールを組んだって言ってた…っけ?
「折角、飛行機に乗って、わざわざ
沖縄まで、来たんだしな。
楽しめるだけ、楽しまないとな!沖縄」
車から降りて荷物を降ろすと
立体駐車場のスタッフに
レンタカーの鍵を預けて
L字方の建物のヒューイットリゾート那覇の
フロントへと向かう
白とグレーの調和が美しい
解放感と清潔感のあるロビーについて
お洒落なソファに座って
杏寿郎がチェックインをするのを待つ間に
サービスで提供されたさんぴん茶を飲みつつ